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前回に引き続きESXi on ESXiの環境を整備していきたいと思います。
NAS仮想マシンを構築します。以前の記事の「仮想化環境で利用するのに便利なオープンソース」のストレージ編で紹介したストレージアプライアンスを利用することも可能ですが、今回はオーソドックスにLinuxベースのNFSサーバを構築したいと思います。
NFSサーバの構築手順は以下の通りです。OSはCentOSを利用したいと思います。手順に沿ってポイントを記載します。
vCenter上などで仮想マシンを作成してください。構成情報は以下の通りとします。
項目 | 設定値 |
CPU | 1vCPU |
RAM | 1024kb |
NIC | 1つ |
HDD | 20GB(OS用) |
HDD | 100GB以上(NFS共有) |
OSをインストールします。ISOイメージをマウントして仮想マシンを起動してOSをインストールしてください。インストールする手順は省略しますが、インストールするパッケージは「Minimal」で問題ありません。
OSのインストール後、Firewallとselinuxを無効にします。設定後は、リブートしてください。
# chkconfig iptables off # chkconfig ip6tables off # cat /etc/sysconfi/selinux | sed 's/SELINUX=enforcing/
SELINUX=disabled/g' > /etc/sysconfig/selinux
インストールしたOSを最新版に更新します。VMware Toolsのインストールに必要です。
# yum -y update
VMware Toolsのインストールに必要な開発ツール群をインストールします。
# yum -y groupinstall "Development Tools"
VMware Toolsをインストールします。手順は以下のURLを参照してください。
http://sorawohikisake.blogspot.jp/2013/02/centosvmware-tools.html
NFSサーバのインストールを実施します。
# yum -y groupinstall "NFS file server"
パーティションの設定
「parted」というコマンドでパーティションを設定します。以下の例では、/dev/sdbに容量いっぱいパーティションを設定しています。
# yum -y install parted # parted /dev/sdb (parted) mklabel 新しいディスクラベル? gpt (parted) mkpart パーティションの名前? []? ファイルシステムの種類? [ext2]? ext4 開始? 0 終了? -0 (parted) quit
ファイルシステム作成
先ほど設定したパーティション上にファイルシステムを設定します。ファイルシステムはext4とします。
# mkfs -t ext4 /dev/sdb1
マウント
ファイルシステムをマウントします。
# mkdir /exports/vol01 # mount -t ext3 /dev/sdb1 /exports/vol01
/etc/exportsに以下の内容を書き込みます。
/exports/vol01 192.168.101.0/24(rw,async,wdelay,no_root_squash)
以下のコマンドでNFSファイルサーバを起動します。
# service nfs start
作成したボリュームをESXiからマウントします。GUIからでもマウントできますが、今回はコマンドで行いたいと思います。TeraTermなどでESXiにログインしてください。なお、詳しいログイン方法については前回のコラムをご覧ください。
# esxcfg-nas -a -o 192.168.101.201 -s /exports/vol01 vol01
以上で、NAS上のファイルシステムをNFSでマウントすることが出来ました。
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