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今回は、仮想化環境で利用するのに便利なオープンソースをご紹介したいと思います。
・vyatta(http://www.vyatta.org/)
Linuxベースのネットワーク・アプライアンスです。ルータ機能をベースにネットワーク機能が利用可能です。Cisco IOSに似たCLIが提供されています。ESXi上で利用することにより、DHCPやNAT機能を実装することもできます。物理環境でも利用可能です。
・Endian Firewall(http://www.endian.com/jp/)
Linuxベースのネットワーク・アプライアンスです。Firewallやウイルスチェックの機能などを備えています。vyattaはルータとしての機能ベースですが、Endian Firewallは文字通りFirewallの機能を実装しています。プロトコルベースのネットワークフィルターをも有ります。設定はGUIベースで簡単に行えます。仮想環境に導入することにより、簡単にセキュリティ向上ができます。
・m0n0wall(http://m0n0.ch/wall/)
FreeBDSベースのネットワーク・アプライアンスです。FreeBSDで提供されているネットワーク機能をWeb GUIを通じて設定することが可能です。物理、仮想とも導入することができます。他のアプライアンスと比べて軽量なので必要とされるリソースが少なくてすみます。設定もGUI上で行うことが可能なので簡単に利用することができます。
・openfiler(http://www.openfiler.com/)
Linuxベースのストレージ・アプライアンスです。仮想環境、物理環境問わずインストールすることが可能です。CIFS、NFS、iSCSIもサポートしています。物理環境ではLinuxカーネルサポートするRAIDコントローラであれば利用でき、ストレージをRAID構成することができます。RAIDコントローラがない環境でも、Linux Software RAID機能を利用してHDDの冗長性を向上することが可能です。構成したRAIDは、iSCSIやNFSとして外部ホストから利用することができます。VMware vSphereからもiSCSIやNFSのボリュームとして利用することができ手軽に検証環境を作ることができます。
・Nexenta(http://www.nexenta.com/corp/)
Open Solarisをベースとしたストレージ・アプライアンスです。こちらも仮想化環境、物理環境問わずにインストールすることが可能です。CIFS、NFS、iSCSIをサポートしています。物理環境であれば、ZFSでボリュームを構成することが可能です。ZFSはSSDをキャッシュとして利用する機能も有りますのでストレージの高速化が期待できます。オープンソース版は最大16TBまでの容量を利用できます。また、ZFSの機能を利用してCloneや差分コピーなども可能ですので、エンタープライズレベルでの利用も可能です。Cloneや差分コピーは筐体間でも可能となりますのでバックアップの高速化なども実現可能です。
・FreeNAS(http://www.freenas.org/)
Free BSDをベースとしたストレージ・アプライアンスです。基本機能はopenfilerなどと同じですが、UFSベースとしたファイルシステムをベースにNAS機能を提供しています。ZFSにも対応していますのでRAIDコントローラを利用せずソフトウェアRAIDで冗長性を確保することもできます。
Nested ESXの環境を作る場合、ネットワーク・アプライアンスとストレージ・アプライアンスを利用すれば、物理環境に近いテスト環境も作成することが可能です。1月からのコラムではNested ESXの環境を構築するための手順を数回に分けてご紹介したいと思います。
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