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第36回 オープンインフラの世界:OpenStack Foundationの最新情報
(野田貴子)
2020年1月
こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。
約40回ほど続いたこのコラムも今回で最終回となりました。お読みいただいた方、ありがとうございました!次回はPython関係でお目にかかると思います。引き続き宜しくお願いいたします!
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オープンインフラサミット上海にご注目
今月の初めに上海で開催されたオープンインフラサミットには45か国以上からの参加者が参加し、続いてプロジェクトチームギャザリング(PTG)が行われました。Airship、Ceph、Hadoop、Kata Containers、Kubernetes、OpenStack、StarlingX、Zuulなど40以上のオープンソースプロジェクトをカバーするユースケースやチュートリアル、デモがこのサミットで紹介されました。
中国のアクティブなオープンインフラコミュニティのサポートにより、APAC地域におけるOpenStackの市場シェアは今後4年間で36%増加すると予想されています(451 Research report: OpenStack Market Monitor, 451 Research, September 2019)。現在、中国は2番目に大きなOpenStackソフトウェア市場であり、OpenStack Trainリリースの最新バージョンのコードへの貢献度でも2番目にランクされています。Jonathan Bryceが基調講演で話したように、「このサミットはコミュニティのメンバーを一堂に会し、日々我々が構築し使用しているこのソフトウェアを前進させます。」
オープンインフラサミット上海のハイライトをご覧ください。
- 月曜日の朝の基調講演で、中国通信規格協会(CCSA)のGuohua Xi会長は、イノベーションを促進するためのコミュニティ間コラボレーションを促進するために、中国のコミュニティに行動を呼びかけました。Baidu、China Mobile、China Telecom、China Unicom、Intel、Tencentなどのオープンインフラユーザーも基調講演を行い、5Gやコンテナビジネス戦略におけるKata ContainersやOpenStackなどのオープンソースプロジェクトの重要な役割を共有しました。基調講演のビデオはこちらから入手できます。
- ブレークアウトセッションでは、Alibaba、Baidu、TencentがOpen Infrastructureのユースケースを紹介し、Ceph、Kata Containers、Kubernetes、OpenStackなど複数技術の統合について焦点を当てました。ほかにはオープンインフラユーザーのChina Railway、China Mobile、Walmart Labs、Line、China UnionPayが、上海サミットでイノベーションとオープンソースのベストプラクティスを共有しました。ブレイクアウトセッションのビデオがこちらに追加されています。
- OpenStackの最新リリースであるTrainには、150の企業の1,125人の開発者から25,500のコードの更新がありました。この開発ペースのおかげで、OpenStackはChromiumとLinuxと並んで世界で最も活発なオープンソースプロジェクトになっています。
- OSFコミュニティメンバーに選ばれたBaidu ABC Cloud GroupとEdge Security Teamは、Kata ContainersとOpenStackのユースケースの独自性やオープンインフラの統合とアプリケーションに対してスーパーユーザー賞を受賞しました。
- AirshipはOpenStackとKubernetesを組み合わせてユーザーの大規模なインフラニーズに対応し、OpenStack Foundationがサポートする承認済みのオープンインフラプロジェクトとしてKata ContainersとZuulに合流しました。SKT、Intel、Inspurなどの企業が、インフラシップソリューションの開発に関するAirshipのユースケースを紹介しました。
- TroilaがOpenStack Foundationの新しいゴールドメンバーに選出されました。おめでとうございます! 詳しくはこちらをご覧ください。
サミットの基調講演のビデオはすでに閲覧可能です。さらに今後数週間のうちにOpen Infrastructureビデオページでブレイクアウトビデオも閲覧できるようになります。イベントをサポートしてくれた上海サミットのスポンサーのみなさんに感謝します!
OpenStack Foundation(OSF)
- 次のOSFイベントは、2020年6月8~11日にカナダのバンクーバーで行われるコラボレーション中心のイベントです。カレンダー予定を入れておきましょう。
- Troilaが上海のBoard of Directors会議でOpenStack Foundationの新しいゴールドメンバーに選出されました。
Airship:インフラの向上
Kata Containers:コンテナの速度、VMのセキュリティ
OpenStack:プライベート&パブリッククラウドを作成するためのオープンソースソフトウェア
StarlingX:分散エッジ向けのフル機能クラウド
- StarlingXコミュニティは上海でのプロジェクトチームギャザリング中に集まり、4.0リリースの計画やドキュメント、コントリビュートの手順を改善する方法などのトピックについて議論しました。このイベントのetherpadでメモを確認できます。
- 今後のStarlingX 3.0リリースには、OpenStackのTrainバージョンが含まれます。コミュニティは12月のリリース前のテストやバグ修正など、最後の作業に取り組んでいます。こちらのStoryBoardでリリースに関する詳細情報を見つけることができます。
Zuul:壊れたコードのマージを停止
- 上海でのオープンインフラサミットでは、Zuulに関するさまざまな講演やプレゼンテーション、ディスカッションがありました。基調講演の際、ZuulのメインメンテナであるJames Blairによる簡単なプロジェクトの更新により、その後の日々の雰囲気が整えられました。
今後のオープンインフラコミュニティイベントでのOSF
質問、フィードバック、貢献
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※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元
https://superuser.openstack.org/articles/inside-open-infrastructure-the-latest-from-the-openstack-foundation-3/
※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
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