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第28回 オープンインフラの世界:OpenStack Foundationの最新情報(April 2019)
(野田貴子)
2019年5月
こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。
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OpenStack Steinにご注目
OpenStackの19番目のリリースであり、今週ローンチしたSteinに貢献してくれた、150以上の団体の1,400名のコントリビュータの方々、おめでとうございます!
こちらにてすべての機能やコントリビュータの一覧の確認や、OpenStack Steinリリースのダウンロードができます。
Steinの数多くの機能強化の中から以下をハイライトします。
Kubernetesユーザー用のコア機能を追加
2018年のOpenStackユーザー調査によると、KubernetesはOpenStack上で稼働するナンバーワンのコンテナオーケストレーションフレームワークであり、OpenStackデプロイメントの61%がこの2つのプラットフォームを統合していることを示しています。
OpenStackはSteinにて、コンテナが必要とするベアメタルやネットワーク機能を提供するコアインフラ管理機能を引き続き提供します。
- Certified KubernetesインストーラであるOpenStack Magnumは、Kubernetesクラスタの起動時間を大幅に改善しました。ノード数に関係なく、ノードあたり10〜12分だったものが5分に短縮されました。
- OpenStackクラウドプロバイダを使用すると、Manila、Cinder、Keystoneサービスのサポートを受けた完全統合型のKubernetesクラスタを起動し、それが作成されているOpenStackクラウドを最大限に活用することができます。
- OpenStackのネットワーキングサービスであるNeutronには、ポートがグループで作成されるコンテナユースケースを対象にした、より高速のポート一括作成機能があります。
- ベアメタルプロビジョニングサービスであるIronicは、事前設定済みの構成ドライバとは対照的に、スタンドアロンユーザーがベアメタルノードの割り当てを要求して構成データを送信するためのデプロイテンプレートを引き続き改善しています。
5G、エッジコンピューティング、NFVのユースケースに対するネットワーキングの機能強化
- Neutron内ではNetwork Segment Range Managementによって、クラウド管理者が設定ファイルを編集するという以前のアプローチとは対照的に、新しいAPI拡張を介してセグメントタイプの範囲を動的に管理することができます。この機能は、管理の容易さが重要となるStarlingXやエッジユースケースに役立ちます。
- ネットワークを多用するアプリケーションでは、最小限のネットワーク帯域幅を使用可能にすることが重要です。最小帯域幅要件に基づいたスケジューリングを提供するための作業がRockyサイクルで始まり、この機能はSteinで実現されました。機能強化の一環として、Neutronは帯域幅をリソースとして扱い、OpenStack Novaコンピュートサービスと連携して、要求分が利用可能なホストにインスタンスをスケジュールします。
- APIの改善により柔軟性が向上し、サービス品質(QoS)ポリシールールに対するエイリアスのためのサポートが追加されました。このルールは、呼び出し元がQoSルールの削除、表示、更新の要求をより効率的に実行するためのものです。
OpenStack Foundationニュース
- オープンインフラーサミットデンバー(4月29日~5月1日)
- 4月11日木曜日の午後11:59 pmから登録費が上がります。今のうちにチケットを購入しましょう!
- 上流のOpenStackへの貢献について学んでみたいですか? サミットが始まる前の日曜日にOpenStack Upstream Institute(OUI)が、共同作業に使用するツールからコミュニティの構成やリリースの仕組みまで、貢献の基本を教えるトレーニングを終日開催します。まだ空きがあります! こちらでOUIに登録しましょう。
- サミットで月曜日のSpeed Mentoring Lunchがメンターを探しています。みなさんの経験を共有して、キャリア、技術的な話題、あるいはコミュニティについてのアドバイスをするためにサインアップして、ペイフォワードしてみるのはいかがでしょうか。スポンサーであるIntel社のご厚意で昼食が提供されます。
- 5月2日から4日のサミットをフォローするProject Teams Gatheringのチケットがまだいくつか残っています。参加希望の方はイベントのチームミーティングの一覧を見て、これらのコントリビュータチームミーティングに登録してください。
OpenStack Foundationプロジェクトニュース
Airship
- Airship 1.0のリリースは着陸準備ができています。Airshipチームが最終的な機能のフライトチェックをするので、今後数週間は空を見張っておきましょう。
- 今現在Airshipがどのように使用されているか、Airshipを使ってどのように旅を始めることができるか、そして成長しているAirshipコミュニティに関する刺激的な発表などの多数のセッションのため、Open Infrastructure Summitに参加してみましょう。
StarlingX
- プロジェクトをデプロイして使用する方法を学べるStarlingXのハンズオンワークショップのため、デンバーに参加してみましょう。忘れずにすぐに返信してください。
- エッジの経験がありますか? みなさんのStarlingXの話について教えてください。こちらの短いアンケートに記入してコミュニティにフィードバックを送ってください。
Zuul
- 4月29日から5月1日までコロラド州デンバーで開かれるOpen Infrastructure SummitでZuul Communityに会いましょう。トピックには、プロジェクトの最新情報や、さまざまなコミュニティ、テクノロジー、業界(Airship、財務、Kubernetes、OpenLab、SR-IOV)のZuulユーザーから話を聞く機会が含まれています。
Kata Containers
- 今週はKataコミュニティにとって大きな一歩がありました。4月8日、OSFのBoard of Directorsは投票により、Foundationで最初の新しいトップレベルのOpen InfrastructureプロジェクトとしてKata Containersを承認しました。Kata Containersがどのようにして始められたのか、そしてOSF認定プロジェクトになったことの意味について学びましょう。
- 今後デンバーで開催されるOpen Infrastructure Summitで、Kataコミュニティに参加しましょう。KataはContainer Worldや、ヨーロッパと中国で開催されるKubeCon//CloudNativeConの両イベントなど、今後開催されるいくつかのイベントでも特集される予定です。今後のKataトークの全ラインナップはこちらをご覧ください。それまでの間、GitHub、KataContainers.ioでKataを探索し、SlackやIRC Freenode(#kata-dev)、メーリングリスト、週次ミーティング、Twitterからコミュニティと連絡を取ってみましょう。
質問、フィードバック、貢献
このニュースレターはOpenStack Foundationのスタッフが編集し、オープンインフラのコミュニティを紹介しています。みなさんからの連絡をお待ちしています!
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※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元 https://superuser.openstack.org/articles/newsletter-4-11/
※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
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