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第26回 エッジとOpenStackの最新情報 (野田貴子) 2019年2月

こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。 興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。

-- 先日のベルリンサミットではエッジコンピューティング専用のトラックがあり、カンファレンスでは多数のプレゼンテーションやパネルディスカッションが行われ、記録されました。見逃してしまった方や再確認されたい方は、OpenStackのWebサイトにある動画をご覧ください。

カンファレンスと並行して、開発者、運営者、ユーザーの方々が40分にわたるワーキングセッションを行い、対処すべき新たな要件、課題、苦労した点について議論しました。

まず始めにOSFエッジコンピューティンググループとエッジワーキンググループのセッションの概要を見てみましょう。(このグループの活動を初めて見る方はデンバーPTGについて私が書いたこちらのメモを読んでいただければ、エッジユースケースの参照アーキテクチャを定義しているこのコミュニティとグループの作業について知ることができます。)

このフォーラムでは、前回のPTGで始まった「実行最小限の製品(MVP)」アーキテクチャについて引き続き議論しました。時間が限られていたため、基本的ないくつかの点に対して結論を出し、フォローアップすべきTODOについて合意しました。セッション参加者はMVPアーキテクチャが重要な第一歩であることに同意し、その範囲をWikiに掲載されている現在のOpenStackサービスに限定していくことになりました。IronicやQinlingなどのサービスを追加することにも興味がありますが、それらは後ほど審議することにしました。

エッジワーキンググループは要求をよりよく理解したり、グループが収集した入力に基づいてOpenStackやStarlingXプロジェクトと共同して設計や実装作業を行ったりするために、エッジコンピューティングのユースケースの取りまとめに積極的に取り組んでいます。ユースケースについてのセッションではグループがどれに焦点を当てるべきかが明確になり、vRANやエッジクラウド、uCPEや産業制御の即時対応が最大の関心事でした。

グループはMVPアーキテクチャのオプションを自分たちが明確化したユースケースにマッピングし、フォーラムセッション中に明確化したユースケースの詳細をさらに得るために積極的に取り組んでいます。これらの活動への参加に興味がある方は、毎週行われるグループミーティングの詳細をご覧ください。

MVPアーキテクチャの作業は、エッジのユースケース向けに準備されたサービスを参照アーキテクチャに提供するという最小限の目的に焦点を当てており、いくつかのOpenStackプロジェクトで並行して作業が進行中です。(Forum Etherpadsには、CinderIronic、Kolla-Ansible、TripleOなどのプロジェクトの進行状況に関するノートがあります。これらのサービスはエッジ要件のために良好な状態であり、例えばアベイラビリティゾーン機能の向上や、ベアメタルノードのリモート管理など、明確な方向性があるということに、プロジェクトで全体的に合意しています。

エッジワーキンググループと同様に、これらのプロジェクトで進行中のすべての作業ではMVPアーキテクチャを使用すれば次のフェーズに容易に移行することができると期待されています。彼らはさらなる要件、ユースケース、実装、そしてテスト作業を明確にするための貢献者を募っています。

テストはエッジにとって大事な部分になり、OPNFVやAkrainoなどのプロジェクトとプロジェクトやコミュニティを超えた共同作業を検討しています。

今回はエッジに関するKeystone固有のフォーラムセッションを開催していませんでしたが、小さなグループが集まってフェデレーションと次のステップについて話し合いました。私たちはOathのAthenzプラグインをベースにしたKeystoneへの一般的な機能の追加に移行しています。(こちらのLance BragsadによるKeystoneの概要にはエッジに関する計画が書かれています)。

私たちは、フォーラムとカンファレンスのStarlingXについてのサミットでセッションを2回行いました。プロジェクトアップデートやその他のサミットビデオの関連セッションなどを確認してみてください。StarlingXコミュニティはエッジワーキンググループや関連するOpenStackプロジェクトチームと緊密に協力しているため、今後の作業計画や、プロジェクトに対する要件の理解を高めるため、ある特別な項目に焦点を当てたセッションを開催しました。

このチームはIoTに関するセッションを行い、検討すべきデバイスの一覧や、この分野で対応する必要のある要件について説明しました。このセッションでは、ユースケースを実現しテストする際の、StarlingX、IoTronic、Ironicの間でコラボレーションする際の選択肢を明確にしました。

エッジ上のコンテナに重点を置くことで、チームはまた、コンテナ化されたアプリケーションの要件に関するセッションをKubernetesクラスタを中心に開催しました。このセッションでは、私たちがどのような選択肢を持っているのか、その領域をカバーするために今足りないものは何かを知るために、コンテナーネットワーキング、マルチテナント、永続的なストレージなどについて話しました。StarlingXコミュニティは今後のリリースでコンテナ化にさらに重点を置くつもりであるため、みなさんのフィードバックやアイデアが重要です。

言及すべきもう1つのセッションはフォーラムで開催された「StarlingXについて何でも聞いてください」です。コミュニティのエキスパートが新規参入者の方々のプロジェクトに関する質問に答えました。このセッションの出席者は多く、占有領域やメモリ消費などの実用的な観点に焦点を当てた質問が多数見られました。

※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元 http://superuser.openstack.org/articles/whats-happening-now-with-edge-and-openstack/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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