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第20回 OpenStackコンピュートの新機能について:Novaアップデートより (野田貴子) 2018年7月

こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。
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Matt Riedemann氏とMelanie Witt氏が、今回のリリースの新機能と次回のリリースで期待することについて語りました。

最近開催されたバンクーバーサミットにて、OpenStackのプロジェクトチームリーダー(PTL)とコアチームメンバーが自分たちの管理するOpenStackプロジェクトの更新内容や、今回のリリースの新機能、次のリリースで期待すること、そしてロードマップへの参加方法について説明しました。

スーパーユーザーはこれらの動画の要約を以下に用意しましたが、OpenStack FoundationのYouTubeチャンネルで視聴することもできます。

テーマ

OpenStackのコンピュートサービスであるNovaです。このプロジェクトの目的は、ベアメタル、仮想マシン、コンテナといったコンピュートリソースに対する、大幅にスケーラブルで、オンデマンドで、セルフサービスであるアクセスを提供するサービスや関連ライブラリを実装することです。最も古いOpenStackプロジェクトの1つであるNovaは183名のコントリビューターを抱えており、最新のユーザー調査によると、OpenStackユーザーの98%に導入されています。

講演者

NovaのコアコントリビューターであるHuaweiのMatt Riedemann氏とRed HatのMelanie Witt氏の2人です。

新機能について

「Pikeではマルチセルをサポートしていましたが、Queensではマルチセルの性能向上を目指しています」とRiedemann氏は述べています。「たとえばPikeでは、API全体のインスタンスを一覧化するマルチセルがある場合、各セルを順に選択していましたが、Queensではそれらはすべて同時に実行され、最終的に結果がマージされるようになりました。」

最新のQueensリリースには、次のような更新と改善があります。

fig01

(スライド内の訳)

  • Cells v2のハイライト
    • 複数のセルにまたがってサーバーをリスト化する際のパフォーマンスとマージソートの改善
    • split-MQのマルチセル展開でサーバーの作成やリサイズ操作中に「アップコール」を再スケジュールする機能のサポート
    • セル管理のためのNova-manageツール(ホストマッピングの一覧表示と削除)
  • スケジューリングとプレースメントのハイライト
    • flavor extra specを介したTraitベースのスケジューリング
    • osc-placementのV1.0.0のリリース

fig02

fig03

上記以外のQueensの改善点:

  • ボリュームのマルチアタッチは、libvirtコンピュートドライバ(microversion 2.60)でサポートされる
  • vGPUはlibvirtとxenapiコンピュートドライバでサポートされる
  • ネイティブQEMUボリュームの暗号化(ライブマイグレーション、rbd暗号化されたボリューム)
  • ニュートロンを使用して固定IPでサーバーリストをフィルタリングするときのパフォーマンス向上
  • バージョン管理された通知への変換を継続
  • keystoneauthアダプタを使用したサービス間設定の標準化
  • libvirtドライバを使用したVNCコンソールのTLS暗号化サポート
今後の予定

開発チームは次のRockyリリースでも忙しくなるでしょう。

「我たちはセルを無効化するといったセル機能に関するCERNの作業を行っています。これらは何の機能が欠けているのか、何がうまく機能していないのかを教えてくれ、それによって多くのことを解決できるので、本当に助かっています」とWitt氏は述べました。「CERNはすでにCells v2を採用しており、デプロイメントツールの手助けとクリーンアップを行う開発者を抱えています」とRiedemann氏は付け加えました。

セル

  • セル無効化のサポート
  • セルごとのコンソールプロキシとnova-consoleauthの廃止
  • セルを管理するためのnova-manageツール

スケジューリングと配置

  • スケジューリングのパフォーマンスを向上させるための配置要求フィルタ
  • 配置API操作の詳細なRBACポリシールール
  • NUMA-awareのライブマイグレーション
  • リソースプロバイダのネスト化

その他の改善

  • ランウェイの見直し
  • vGPUサポートの継続
  • nova-manage dbのパージ
  • キューに入れられたライブマイグレーションの中止
  • Libvirt CPUモデルのextraフラグ

みなさんも参加しましょう!

一般的な質問にはAsk OpenStack を使用してください
ロードマップや開発の問題については、OpenStack開発メーリングリストに登録し、[nova]タグを使用してください。
もう参加し始めている方や、さらに詳しく知りたい方は、その他の参加方法についてNova wikiを参照してみてください。そして毎週行われるミーティングに参加してください。木曜日のUTC時間14:00(#openstack-meeting)か21:00(#openstack-meeting)のどちらかになります。

40分間のセッションのすべてはこちらでご覧いただけます。スライドのダウンロードはこちらから。

※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
 引用元 
 http://superuser.openstack.org/articles/compute-nova-updates/
※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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