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[IT研修]注目キーワード Python UiPath(RPA) 最新技術動向 Microsoft Azure Docker Kubernetes
こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。
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前回のシドニーサミットにて、OpenStack Foundationはオープンインフラストラクチャをサポートするための新しい統合戦略を発表しました。この戦略によって重点をおくべき分野が決定され、Foundationは初の非OpenStackプロジェクトであるKata Containersを立ち上げることになりました。
バンクーバーサミットでは、OpenStack FoundationのVP of engineeringであるThierry Carrez氏がこのような変化によって将来がどう変わるかについて詳述しました。この記事では彼の40分間のトークを要約してお伝えします。また、こちらの動画でトークを見ることもできます。
まず、背景を少し説明しておきますと、2017年にコミュニティで同じような変化の必要性がたびたび議論され、OpenStackはプロジェクトに焦点を当て始めました。Carrez氏は、「ソフトウェアを生産しているコミュニティと、その生産されたソフトウェアを同一視するようにしました」と述べました。これは2015年の構造的なプロジェクト改革によって強化され、big tentと呼ばれています。
「これは今日の規模拡大へとつながりましたが、プロジェクト中心というこのモデルの限界に達していたことは明らかでした」と彼は言います。これらの限界には、隣接コミュニティから孤立していること、他の技術を採用すること、そもそもOpenStackはどう定義すべきかといった混乱が挙げられます。さらに、OpenStackの成功はNASAのようによりオープンなコラボレーションを模索している組織や、エッジインフラやコンテナインフラに関心を持つ企業からも求められましたが、これらのプロジェクトはこのbig tent構造には適合しませんでした。
「私が変化の必要性を認識できたのは、ユーザーはオープインフラ技術をうまく組み合わせて自分たちのニーズを解決しており、その統合がいかに難しいことであるかを理解したためでした。」
そして2017年3月にboard of directors、Technical Committee、User Committee、そしてOpenStack foundation のスタッフが集って戦略的な問題を決定すると、OpenStackの定義についてさらに話し合うことが鍵であることが浮上しました。その対処の結果、次のOpenStackマップが出来上がりました。
Carrez氏によると、このマップはコミュニティがどのような技術を生み出しているかを示していますが、ユーザーの視点に焦点を当て、問題解決のためにデプロイされるソフトウェアが強調されています。
OpenStackクラウドインフラストラクチャフレームワークが中心となっており、そこには複数のコンポーネントがあります。そのすべてが、クラウドエンドユーザーがAPIを通じて利用するサービスとなっています。右側には、監視、課金などの操作を簡単にするためのアドオンツールがあり、左側には隣接するコミュニティとの連携を簡単にするSDKやライブラリなどのブリッジがあります。「これにより我々は、私たちが生産するさまざまなコンポーネントを、本当に必要な人々に届けることができるようになりました。」と彼は述べています。
「OpenStackでうまくできたことの1つは、何もないところから継続的な統合を作り上げたことです」とCarrez氏は言います。「残念なことは、これがOpenStackプロジェクトのインフラストラクチャと見なされてしまったために、他のコミュニティや他のオープンソースプロジェクトの人々からはこの驚くべきシステムを見てもらえなかったということです。」彼が言うには、フルスタックを助長しがちな戦略の中では、これが再利用可能であるという事実は完全に見落とされているとのことです。そのような中、第二の個別プロジェクトZuulの立ち上げが始まりました。
このプロジェクトはOpenStackのルーツに戻ったアプローチを取りました。本当に成功するオープンソース技術を創造するためには、オープンソースだけでは不十分であるという強い信念です。誰も特別な立場ではなく、あらゆる個人や組織が平等な場で平等に貢献できるオープンなコラボレーションが必要とされます。
その他のコアコンセプトは、上流開発と下流開発に同等の重要性を持たせることと、最後になりましたが、楽しんでやることです。「私たちは大志を抱いて出立しています。もしそこに楽しいことがなければ、こんなに良いコミュニティを作っていません。」
OpenStackは常にソフトウェアそのもの以上の存在でした。最初から同じ考え方の組織の連合で、オープンなインフラストラクチャソリューションをオープンな状態で開発するというコンセプトに賛同していました。これらの企業は、大規模なコンピュータニーズを伴うCERNのような研究組織や、Carrez氏の言葉を借りれば「Amazon AWSにお金を払うことで結局自分たちのサービスの消滅にお金を払ったことになってしまう」のが嫌だと考えているパブリッククラウドの巨人、小売業者、電気通信会社と競合する可能性があります。
そして、OpenStack Foundationは新しいイニシアチブを得るために拡大していますが、これは焦点を絞った取り組みの結果であります。Carrez氏は次のように語っています。「他の人たちがやっている面白いプロジェクトをすべて奪い取ろうとしているのではありません。」「すべてのプロジェクトはオープンインフラストラクチャである必要があり、一緒にうまくやっていく必要があります。」
Carrez氏は、ガバナンスの構造が今後どのように進んでいくのかという参加者からの質問に答えた際に、OpenStack Foundationの取締役会は引き続き1つであると説明しています。他のプロジェクトには独自の技術機関ができる可能性がありますが、それは焦点を当てている領域によりけりです。他のプロジェクトと相乗効果があるものもあれば、スタンドアロンのものもあるでしょう。
確実にいろいろな意見を聞けるようにするために、複数のUser Committeeが立ち上がるかもしれませんが、繰り返し述べますが、その仕組みはプロジェクトによって異なります。「Zuulではプロジェクトインフラの利用者が開発チームにフィードバックすることができるような何かを構造化する必要がありますが、私はそれをUser Committeeと呼ぶのかどうかはわかりません。」
40分間すべてのトークはこちらでご覧いただけます。
https://youtu.be/DZl8EPwGbUY
※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元
https://superuser.openstack.org/articles/beyond-datacenter-cloud/
※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
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