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第9回 OpenStack Summitの発表申し込みを上手に作る方法 (野田貴子) 2017年7月

こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。

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OpenStack Summitは、OpenStackクラウドソフトウェアの開発者、ユーザ、管理者向けのカンファレンスです。

今後のサミットのセッションとトラックは、ビジネスと戦略、アーキテクチャと運用、開発者、OpenStackアカデミー、フォーラム、の5つのカテゴリーに分かれます。

発表の申し込みの締め切りは2017年7月14日午後11時59分、太平洋標準時で2017年7月15日6:59 UTCです。タイムゾーンはこちらで検索できます。前回のサミットで講演を申請した場合は、2017年の新しい規則があるので注意してください。シドニーサミットの新しいハイレベルテーマは、ビジネスと戦略、クラウドにおけるキャリア、技術プレゼンテーション、フォーラムと共同のセッション、となります。また、アーキテクチャからワーキンググループまでのトラックにトークを申し込むこともできます。詳細はこちらをご覧ください。

OpenStack Foundationは、通常、OpenStack Summitのために1,500件以上の申請を受けています。ただのチラシの裏のアイデアだったものが数ステップで表舞台に登場します。申請を行った後、OpenStackコミュニティがそれらすべてをレビューして投票で決めています。

各トラックについて、内容領域専門家(SME)のグループが投票を審査し、それらを最終セッションに編成します。トラックの議長は投票が誰によるものなのかを確認しますので、どこかの会社が集めた組織票は均衡を保つように修正されることになります。また、複数の人から提案されるアイデアがあった場合は、それをパネルディスカッションに盛り込むことがあります。

ルームセッションで迎えたメンバー(左から順に):Beth Cohen、Nalee Jang、Shilla Saebi、Elizabeth K. Joseph、Radha Ratnaparkhi、Rainya Mosher

 

ターゲットを探しましょう

OpenStackコミュニティは急速に成長しているため、サミットに初めて参加する人の割合が大きくなってきています。前回のサミットでは初参加の人が約50〜60%ほどいました。

fig02

OpenStack Summit Austinの参加者データ

 

このデータによると開発者は出席者の約20%を占め、プロダクトマネージャー、ストラテジスト、アーキテクトは、ほぼ4分の1を占めました。ユーザ、オペレータ、システム管理者は約20%、CEO、事業開発、マーケティング担当者はそれぞれ約20%で、「その他」のカテゴリーは10%未満となっています。

「みんなが同じ知識を持っていることを前提に話すことはやめましょう」とアドバイスしているAnne Gentleは、CiscoでOpenStackのドキュメント作成の仕事をしており、これまでに13回のサミットを開催しています。しかし、あなたは初心者のための話を考える必要はありません。彼女はこうも付け加えています。「何か新しいことに技術的に取り組む準備をしておきましょう。自分で枷をつけないようにしましょう」と。

より大きなコミュニティについて考えてみましょう。あなたの話は必ずしもコードに関するものである必要はありません、とCiscoNiki Acostaは言っています。そしてこう続けています。最近のサミットパネルでは、性別の多様性、コミュニティの構築、スタートアップ文化を探求しています、と。

 

成功のために自分自身を設定しましょう

あなたを宣伝するための基本的なガイドラインがあります。有益なタイトル(キャッチーだけどキュートではないもの・・・以下を参照してください)を使い、問題点と学習目的を説明のところに設定し、トークの形式をセッションのタイプ(実践、ケーススタディ)に合わせ、アウトラインには割り当てられた時間内に実際にカバーできるものを反映し、そして最後に、トピックに関する知識を示すことです。

 

トーク内容をOpenStackに関連させましょう

セールスミーティングや広報ツアーに参加するのではなく、OpenStackサミットに参加するということを意識しておいてください。あなたは誰のために話すのかを誠実に考え、企業の誇大広告ではなく、自分自身の口上を述べてください。

OpenShiftのRed Hatで働いているDiane Muellerは、このことについて次のように綴っています。「私には雇い主があり、私たちのプロジェクトや作業には可視化についての議題があります。しかし、サミットではOpenStackに関するものしかお話しません」。「サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)について話す時間をください」などと言うのではなく、みなさんのビジネスの中でOpenStackに直接関連するものに焦点を当ててください。「HeatやDockerをどのように配備するかという話になるかもしれません」と彼女は付け加えていますが、それはベンダーの宣伝文句にはなりません。

企業の宣伝を小さく抑えたい場合は、経歴について話すといいと3人のスピーカー全員が同意しました。
OpenStackに関する知識とコミュニティへの貢献についてしっかりと語りましょう。Muellerによると、「コントリビューターは尊敬と優先権を得るものなのです。ですので、体系化、文書化、Q&A、イベントでのボランティアなど、どんなことを行ったとしても、自分で確実に言及しておきましょう。」

 

明確で完全なものにしましょう

要旨、タイトル、説明にはあなたの意図を明確に記述してください。「要旨ではあなたが言おうとしていることではなく、出席者が得られることを強調する必要があります」「自分のことばかり話すのではなく、投票者や出席者に焦点を当ててください」とAcostaは話しています。英語が第二言語であれば、申請をする前に綿密に校正してください。執筆に取り組んでいる間に、バックグラウンドのリンクを追加し、経歴を完成させ、写真をアップロードしてください。

丁寧に言えば、チームは世界中からのアピールを定期的に受けており、母国語が英語ではないスピーカーとも共に作業をしていますが、あなたの申請内容が可能な限り分かりやすく書かれていれば、承認されるまでの長い工程を進んでいくことができるでしょう。例として、O'Reillyの申請サンプルを参照してください。

Muellerが言うには、「本当に悪い要旨を読んだことがあります」「今まで一番悪かった要旨は、『Project Xのアップデートについて話し合うつもりです』という一行だけのものでした」とのことです。

 

不安な方は単独飛行をやめましょう

あなたが素晴らしいトークのアイデアを持っていても、参加者の前で一人で立ち回るのが嫌だという場合、いくつかの回避策があります。共同発表者を探す、顧客を連れて来る、一緒にパネルを行う、などです。

Acostaは、「別の企業にいる、自分と同じ役割を持つ人々にアプローチしてみてください」「方法論や戦略が大きく異なる競合各社が集うパネルほどエキサイティングなものはありませんから」とアドバイスしています。

 

自画自賛しましょう

タイトルはキャッチーだけどキュートすぎず、ソーシャルメディア受けしやすいものにしておきましょう。あなたの申請への投票数やセッションへの出席率は、しばしばタイトルの影響を受けます。

「早めにツイートしましょう、時々ツイートしましょう」「投票時間の前後はいつも少しナーバスになります。それは当然です。しかし、経過を信じて待ちましょう」とGentle氏は言っています。

申請を行ったらすぐに遊説を開始してください。あなたの上司、PRチーム、プロダクトマネージャーはみんな協力し合わなければなりません。会社に早めに知らせておくことが、旅行の承認を得るための鍵となるかもしれません。仲間とネットワークを作り、言葉を発信してください。最後に、自分で自分に投票することを忘れないでください。たった一票差で負けたくはないでしょうから。

そして、今回は申請が通らなかったとしても、挑戦し続けてください。

落とされる確率は「非常に高いです」とAcostaは認めています。「落胆しないでくださいね。あなたのセッショントピックが良くなかったということではありません。今回はあなたのトークの都合がつかなかったというだけに過すぎませんから」。

 

※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元 
http://superuser.openstack.org/articles/successful-openstack-summit-talk/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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