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第96回 VMware vSphere Foundation: 最適化されたプライベートクラウドとIT価値の推進
(野田貴子)
2024年5月
こんにちはー。野田貴子です。
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先日、VMware vSphere Foundationについて書きました。これはユーザー様に魅力的な総所有コスト(TCO)と加速された価値達成時間(TTV)を提供するために設計された新しいソリューションです。
特に、運用効率の向上、ワークロード性能の強化、DevOpsのためのイノベーションの加速、セキュリティの向上という4つの主要な価値提案について言及しています。
このブログでは、この4つの提案について解説し、ユーザー様がメリットを得るために役立つ機能をご紹介します。
運用効率の向上
「我が社のインフラリソースの利用は最適ですか?」「より多くのキャパシティが必要になるのはいつですか?」「貴重なスキルのあるリソースが、どの程度の時間を"電気をつけ続ける"ためだけに費やされているのでしょうか?」
VMware vSphere Foundation(VVF)は、このようなユーザー様からの質問にお答えし、必要に応じて間違った答えを正しい答えに変えることができるように設計されています!
ここでは、VVF がこの目標を達成するために役立ついくつかの例をご紹介します。
- インテリジェントな運用と高度な分析
- フルスタックの可視性 - 物理から仮想、Kubernetesコンテナに至るまで、すべてのエンドポイントからパフォーマンスデータを収集し、SLAのサービスを向上させます。
- VMとコンテナの監視 - パフォーマンス、可用性、ユーザー体験を監視し、VMとコンテナが正常に稼働していることを確保します。
- AI主導のトラブルシューティングと修復 - 効率的な異常検知のための機械学習インデックシングにより、トラブルシューティングを合理化します。MTTR(平均解決時間)を短縮するラストマイル根本原因分析(RCA)を含め、メトリックの相関関係を持つデータを収集し、解決するための場所を提供します。
- コストとキャパシティ管理
- キャパシティの評価と不足対策 - リアルタイムの予測分析を活用して、現在から将来のキャパシティニーズを把握し、要件の変化に素早く対応します。
- キャパシティの回収とコスト削減の自動化 - 電源がオフのVM、使用されていないディスク、廃止されたスナップショット、アイドル状態のVMなど、使用されていないリソースを特定し、キャパシティの無駄を取り戻します。再利用ワークフローは、キャパシティの特定と再割り当てを合理化し、自動化します。
- インフラとワークロードの計画 - 「What-If」シナリオを定義して使用し、提案されたキャパシティの変更、新しいワークロードや、ワークロードの移行をモデル化します。VVFは、モデルをサポートするためにリソースを追加または削除する必要があるかどうかを確認するだけでなく、コストの変更に関する洞察も提供します。
- ショーバック/チャージバックによるTCO - ダッシュボードで、TCOの全体的なビューを提供し、支出を最適化します。リソースをプロジェクトやビジネスグループに割り当て、チャージバックやショーバックのオプションを提供することで、コストの財務的透明性を高めることができます。
- ライフサイクル管理の強化
- ESXi ライフサイクル管理サービス - 管理者が ESXi ホスト全体のアップデートを一元的に管理できるようになる、非常にインパクトのある機能強化です。ESXiライフサイクル管理サービスにより、アップグレードに必要な時間と労力が大幅に削減され、より頻繁にアップグレードを実行できるようになります。
- vCenterアップグレードのダウンタイム短縮 - VVFの最新リリースでは、vCenterサービスのアップグレードに必要なダウンタイムが劇的に短縮されます。アップグレード中、vCenterのダウンタイムは約1時間からわずか数分に短縮されます。また、計画的なメンテナンス期間も大幅に短縮され、vCenterの最新機能をより頻繁にアップグレードできるようになります。
- クラスタレベルでのホスト構成 - 必要なホスト構成、コンプライアンス、修復、セキュリティ標準をクラスタレベルでシームレスに管理できます。新しいクラスタの作成時に、すべてのホストのホスト構成を簡単にコピーできます。
ワークロード性能の強化
「このインフラは、我が社のさまざまな種類のワークロードをすべて実行できますか?」「それらは必要な速度で実行されますか?」「そのパフォーマンスを一貫して管理できますか?」
効率的なインフラがあることは大切ですが、必要なすべてのワークロードを実行できない、またはパフォーマンスが期待に応えられない場合、その価値は限られます。
VVFの中核となるのは、市場をリードするVMware ESXiで、従来のアプリケーションと最新のアプリケーションの両方を実行できる比類のない能力を備えているだけでなく、業界をリードするGPUのサポートも提供しています。また、VVFは第三者のアプリケーションに広くサポートされ、広範な技術認識とベンダーパートナーシップのエコシステムを有しています。
現在および将来のアプリケーションのパフォーマンスを向上させる機能には、次のようなものがあります。
- AIワークロードを強化
- VMあたりの最大vGPUデバイス数を8から16に増加 - AI/MLモデルのトレーニング時間を短縮し、より大きなデータセットでハイエンドモデルを実行します。
- GPUを意識したDRS - ワークロードの配置と負荷分散がGPUを意識したものになり、DRSは同じホスト上に同じようなプロファイル要件のワークロードを配置しようとします。これにより、GPUリソースの利用率が向上し、必要なレベルのパフォーマンスを達成するために取得するGPUハードウェアリソースの数が減るため、コストが削減されます。
- より高速でスケーラブルな GPU相互接続 - NVSwitch テクノロジーのサポートにより、1 つのコンピュートノードで非常に高速(900GB/s)で低レイテンシのクロスバースイッチを実現できます。
- 継続的なパフォーマンス最適化
- 意図に基づくワークロード配置 - ワークロードの配置は、ビジネスと運用上の考慮事項によって決定されます。また、リソースの競合が原因で発生したパフォーマンスの問題を自動的に修復し、クラスタ間でワークロードのバランスを調整します。
- 強化されたメモリ監視と修復 - DRSは、帯域幅に関するメモリ統計を考慮することで、最適なワークロード配置を実現します。
- インテリジェントなアラートクラスタリング - アラートの消費しやすさを改善するために、Aria Operationsはクラス最高のオブジェクト関係マッピングを使用して、関連するオブジェクトに基づいてアラートをグループ化します。これにより、アラートを絞り込み、全体の数を減らすことができます。
DevOpsのためのイノベーションの加速
VVFはVM(仮想マシン)とKubernetes(コンテナ)の両方を実行します。VVFのエンジンはKubernetes自体に組み込まれているため、両方のワークロードがネイティブにサポートされます。Kubernetesオーケストレーションは、コンテナだけでなくVMにも使用できます。
これは、ワークロードがうまく実行されるだけでなく、イノベーションを推進するDevOpsのプラクティスを真に可能にする機能が存在することを意味します。つまり、開発者にセルフサービスを提供する一方で、運用者は可視性、アクセス、運用のガードレールに集中できるということです。
VVFがどのようにDevOpsベースのイノベーションを実現し、加速させるかについて、いくつかのハイライトをご紹介します。
- vSphere と DevOps サービス
- 新しいVMイメージレジストリサービス - DevOpsチーム、開発者、その他のVM利用者は、セルフサービス方式でVMイメージを公開および管理できるため、IT管理者の支援を必要とせずにVMをより迅速に作成できます。
- VMサービスによるWindowsとGPUのサポート - VMサービスは、セルフサービス方式でVMをプロビジョニングする優れた方法であり、vSphere上のVMがサポートするあらゆるハードウェア、セキュリティ、デバイス、カスタムまたはマルチNIC、パススルーデバイス(GPUを必要とするVMを含む)に対して、Linux VMとともにWindows VMをプロビジョニングするためにも使用できるようになります。
- Kubernetesデプロイの柔軟性
- アベイラビリティゾーン - ワークロード・クラスタを複数のAZにデプロイし、異なるゾーンのクラスタにノードを分散させることで、インフラの障害から管理とワークロードを保護できます。
- TKGライフサイクル - API駆動のクラスタクラスとCarvelツールにより、ライフサイクルとパッケージ管理を簡素化します。
セキュリティの向上
優れた技術的機能も重要ですが、コンプライアンスやセキュリティ要件を遵守するためには、インフラストラクチャの役割も重要です。
VVFのエンジンはvSphere ESXiであり、堅牢にテストされ、強化された信頼性の高いハイパーバイザーです。
- 耐障害性
- Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)のサポート - 認証がサードパーティのIDプロバイダによって処理される場合、vSphereでは認証が処理されなくなります。ログイン名とパスワードがvSphere内に保存されなくなるため、セキュリティ監査が容易かつ迅速になるか、あるいは不要になります。VMwareは現在、Okta Identity ServiceやMicrosoft Active Directory Federation Service(ADFS)など、これまでサポートされていたプロバイダに加え、Microsoft Entra IDをサポートしています。
- ランサムウェアの保護とリカバリ(アドオン) - VMware Live Recoveryは、ランサムウェアのリカバリに特化した、業界をリードするサービス型ソリューションです。企業は、本番ワークロードへの再感染を防止するクラウドベースの分離復旧環境(IRE)、ガイド付きリストアポイントの選択、組み込みの次世代アンチウイルスおよび振る舞い分析など、復旧の自動化機能が深く統合された専用のランサムウェア復旧ワークフローを利用できます。
- 規制とコンプライアンス
- コンプライアンスダッシュボードの統合 - 統合されたコンプライアンスと自動ドリフト修正により、リスクを低減し、IT規制基準を強化します。PCIやHIPAAなど、すぐに利用できる6種類のコンプライアンステンプレートを使用して、お客様の環境が一般的な要件に準拠していることを確認したり、独自のカスタムテンプレートを作成したりできます。
- 持続可能性 - カーボン・フットプリント、クリーン需要、グリーン供給、電力消費などを追跡し、これらの多くのベクトルにわたって改善を追跡することにより、ESG報告や目標遵守を劇的に支援するグリーン・スコアの可視性があります。
次のステップ
以上は、VMware vSphere Foundationの機能と機能が、どのようにITバリューを向上させるのかの一例です。他にも多くの機能がありますので、ぜひ以下の役立つリソースをご覧ください。
※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
原文は以下をご覧ください。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2024/04/vmware-vsphere-foundation-optimizing-private-clouds-and-driving-it-value.html
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