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第48回 VMwareにおけるAmazon RDSの仕組み (野田貴子) 2019年11月

こんにちはー。野田貴子です。今回も英語が苦手な方向けに海外の人気コラムを意訳したものをご紹介します。 VMwareの研修を検討されている方は、実績も受賞歴も豊富なCTC教育サービスにどうぞ!
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VMworld 2018 U.S.の間、VMwareとAWSはVMwareで動くAmazon Relational Database Service(Amazon RDS)を発表しました。こちらのクラウドコミュニティブログでの発表をご覧ください。

VMwareのAmazon RDSは、VMwareベースのソフトウェアデファインドデータセンターとハイブリッド環境でデータベースを簡単にセットアップ、運用、スケーリングできるようにするサービスです。Amazon RDSは、データベースのプロビジョニング、オペレーティングシステムとデータベースのパッチ適用、バックアップ、ポイントインタイムリストア、コンピュートスケーリング、インスタンスのヘルスモニタリング、フェイルオーバーを自動化します。

VMwareのAmazon RDSは、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLをサポートしています。他のデータベースはGA(一般提供)の後に対応させますので、今後の発表に注目していてください。

VMwareのAmazon RDSは、VMware vSphere 6.5や6.7の耐久力と復元機能を利用します。このサービスは、vSphere(HA、DRS、vMotion)で利用できるほとんどの復元機能、耐久力、高可用性を使用することが認定されています。詳細については、AWS RDS on VMwareのオンボーディング要件vSphere相互運用性マトリクスRDS on VMwareのリリースノートをご覧ください。

VMwareでのRDSのユースケースは、顧客のオンプレミスVMware環境で実行することです。そのため、各vSphereクラスターはVMwareカスタムアベイラビリティゾーン上の対応するAmazon RDSにマッピングできます。この時点で、このソリューションは1対1のマッピングのみをサポートしますが、顧客は必要な数のvSphereクラスターをオンボーディングすることができます。

fig01

vSphereの要件とアーキテクチャ

VMwareとAWSは、サービスを実行するための要件について詳細なドキュメントを提供しています。最も重要な基準は、顧客がvSphere Enterprise Plus Edition以上を持ち、VMware vCenter ServerとESXiのバージョン6.5/6.7を実行していることです。さらに、クラスター上のすべてのESXiサーバーを共有データストアに接続する必要があります。オンボードのvSphereクラスターは、以下のネットワークアーキテクチャをサポートし、4つの異なるネットワークにアクセスできなければなりません。

fig02

fig03

もう1つの重要なネットワーク要件は、ローカルDNSサーバーで*.rdsonvmware.rds.amazonaws.comへの要求をRDS Edge Router VMwareのVM上のIPアドレスのいずれかに転送するように設定することです。具体的には、管理ネットワーク(4)かインターネットネットワーク(1)のどちらかのIPアドレスです。Amazon RDSは、カスタムコントロールネットワークにDNSリゾルバーをインストールします。

この製品の重要な部分の1つは、vSphereクラスターが実行中の企業ネットワークに接続されているネットワークから、クライアントアプリケーションがVMwareマネージドDBインスタンス上のAmazon RDSにユーザーが意図することなく接続できるようにすることです。)

ソリューションをオンボードする方法とは

サービスを使用するには、vSphereクラスターをオンボードして、Amazon Webサービス(AWS)カスタムアベイラビリティーゾーンにする必要があります。これを行うには、AWSマネジメントコンソールにサインインし、US East(N Virginia)リージョンを選択し、ナビゲーションパネルでCustom AZsを選択する必要があります。

fig04

ダウンロードの完了を待っている間に、新しいカスタムアベイラビリティーゾーン情報を構成できます。これは、オンボードされているvSphereクラスターにマップされるVMware上のRDSの論理構造になります。

fig05

ダウンロードが完了したら、非常に簡単なインストーラーの画面に従って、VMwareインストーラー上のRDSを、オンボードしたいvSphereクラスターに展開します。注意して展開時に適切なネットワークを選択してください。4つのネットワークインターフェイスがあり、それぞれは前述の各ネットワークに1つずつ対応しています。

インストーラーを起動するには、vCenterコンソールでインストーラーに割り当てられているIPを探し、ブラウザーからそのようなIPにアクセスします。インストーラーの最初のページが表示されます。注意して展開時に適切なネットワークを選択してください。4つのネットワークインターフェイスがあり、それぞれは前述の各ネットワークに1つずつ対応しています。

fig06

インストールが正常に完了すると、RDSコンソールにカスタムAZのステータスが「Active」(緑色)になったことが表示されます。対応するvSphereクラスターには、展開される次のオブジェクトが表示されます。

fig07

この時点で、vSphereクラスタは、RDSコンソール、CLI、RDS API(SDK)から作成されたVMwareデータベースインスタンスでRDSをホストするターゲットとして使用できます。データベースインスタンスを作成するには、「On-Premises」を選択し、次の図に示すように、作成されたカスタムアベイラビリティーゾーンを選択する必要があります。

fig08

RDSコンソールから(またはAPIやCLIから)作成された各データベースには、カスタムアベイラビリティーゾーンとしてマップされたvCenterに、対応するDBインスタンスVMが表示されます。こちらの画像をご覧ください。

fig09

データベースが作成されたら、RDSデータベースインスタンスをホストするvSphere上の対応する仮想マシンを指定できます。

Amazon RDSコンソールでデータベースインスタンスを選択し、Configurationタブに移動すると、同じような画面が表示されます。

fig10

ハイライトされたフィールド「Resource Id」に参照番号があるのを確認できます。この値は、クラスターにデプロイされた対応するvSphere VMにマッピングできます。VMware上のRDSによって管理されるすべてのデータベースVMには、接頭語「rds-VM」とそれに続く参照番号があります。

vSphereクラスタ上の対応するVMを参照してください

fig11

以上、DB管理者(主にRDSコンソールにアクセスする)とvSphere管理者(主にvSphere vCenterコンソールにアクセスする)が連携して、vSphereにデプロイされた特定のRDSデータベースインスタンスの問題を改善・診断する方法を見てきました。

※引用元  https://blogs.vmware.com/vsphere/2019/10/how-amazon-rds-on-vmware-works.html

※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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