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こんにちはー。野田貴子です。今回も英語が苦手な方向けに海外の人気コラムを意訳したものをご紹介します。
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VMware Toolsは、仮想インフラの重要な要素です。これには仮想デバイスや準仮想デバイス、セキュリティコンポーネント、そして、ゲストファイルシステム静止スナップショットなどの機能用のドライバーがあります。ここで、VMware Tools 11.0の一般利用が可能になったと発表できることを嬉しく思います。
メジャーバージョンアップでは通常、重要な新機能をお知らせしますが、このリリースも例外ではありません。私たちはWindows Server 2016以降のWindows UpdateチャネルでVMCIドライバーを利用できるようにすることで、追加で再起動を要求する回数を最小限に抑えるための努力を続けています。私の同僚のEric Grayが、Windows Updateでpvscsiドライバーを利用できるようにした[2018年8月](On that note)の時点で、この件の最初のリリースについてブログに書いています。今年4月にはVMware Tools 10.3.10をリリースしました。この時はこのチャネルを介してvmxnet3ドライバーを作成しました。私たちはドライバーの選択肢をさらに増やすよう尽力しておりますので、今後同じような発表が続くことを期待していただければと思います。
VMware Tools 11.0は、カーネルスペースコンパイラとしてVisual Studio 2017を使用するようになりました。
私たちはセキュリティの観点から、モノリシックのAppDefenseドライバーを2つの個別のドライバーに分割しました。AppDefenseドライバー(glxgi.sys)をglxgi.sysとgiappdef.sysに分割しました。Glxgi.sysは引き続きゲストの整合性機能を提供し、新しいgiappdef.sysはプロセスとネットワークの認証を提供します。このドライバーの分割により、再起動せずともユーザーモードのコンポーネントを交換できるようになりました。これは良い対応であったと思います!
私たちはさらにAppInfoという新しいコンポーネントも追加しました。このコンポーネントは、実行中のアプリケーションに関する情報を収集し、それをゲスト変数に公開します。この情報はトラブルシューティングに役立つことが多いため、vSphere管理者のみなさんに詳細な情報を提供するようにしています。実行中のプロセスの詳細をデフォルトでは30分ごとに収集しますが、この間隔はカスタマイズ可能です。必要に応じて、ゲスト管理者がこのプラグインを無効にすることもできます。
ゲスト管理者向けには2つの新機能があります。1つ目は、自動更新を防ぐためにVMware Toolsで設定ができるようになりました。2つ目は、vSphere AdminがVMware Toolsコンポーネントを追加あるいは削除しないようにすることができます。もし厳格な変更管理やセキュリティ要件があるならば、この機能は最適です!
このリリースもWindowsだけを対象にはしていません。Mac OS Xユーザーに向けた変更もあります。VMware Tools 11.0 for Mac OSXでは、メモリ管理用のballonドライバーを廃止しました。MacOSX 10.15(Catalina)に備えて、このMac OSX用のVMware Toolsは公式にnotarized(認証)されています。
LinuxのTARとOSP(Operating System Specific Packages)が現在活発に開発されていないことは周知の事実です。10.3.5は機能面でこれらのツールの最終リリースでした。ただし、古いLinuxディストリビューションのためにセキュリティの修正だけは移植し続けています。これらのVMware Toolsには新たな機能がないという事実を区別するために、VMware Tools 10.3.20をリリースします。これはTARおよびOSPとしてのみ利用可能です。最新のディストリビューションを実行している場合は、OSPやTARのツールではなくopen-vm-toolsを使用する必要があります。OSベンダーがビルドとコードのテストを完了すると、最新バージョンのopen-vm-toolsがリポジトリで利用可能になります。ベンダーがopen-vm-toolsをリポジトリにプッシュする前に更新する必要がある場合は、Githubからコードをダウンロードして、プラットフォーム用にコンパイルすることができます。
以上が、プラットフォームごとの特徴です。それらに加えて、一般的な改善点もいくつかあります。VMware Tools 11.0では、インストールログをハイパーバイザーログにキャプチャするようになりました。問題が発生した場合、トラブルシューティングのためにGSSのVMwareサポートバンドルでこれらのログを収集します。
また、パフォーマンスの良さもあります。メモリとゲストプロセスのイントロスペクションのパフォーマンスが向上していることが分かるでしょう。ついにHost-Guest Filesystem(HGFS)のパフォーマンスがかなり向上するようになりました。これは、大容量、低サイズのデータ転送で約20%、大きなファイルを移動する場合のパフォーマンスは30%向上します。全体的に見ても、これらはかなり重要な前進となっています!
多数の新機能、パフォーマンスの向上、セキュリティの修正がありました。最新バージョンを入手したい場合は、https://www.vmware.com/go/toolsからダウンロードできます。
VMware Tools 11.0のリリースノートは、https://docs.vmware.com/en/VMware-Tools/11.0.0/rn/VMware-Tools-1100-Release-Notes.htmlにあります。また、VMware Tools 10.3.20(TARとOSPのみ)のリリースノートはhttps://docs.vmware.com/en/VMware-Tools/10.3.20/rn/VMware-Tools-10320-Release-Notes.htmlにあります。
また、本日リリースされたVMware Workstation 15.5とFusion 11.5もVMware Toolsの最新バージョンにバンドルされています。
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※引用元
https://blogs.vmware.com/vsphere/2019/09/vmware-tools-11-0-out-now.html
※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
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