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こんにちはー。野田貴子です。今回も英語が苦手な方向けに海外の人気コラムを意訳したものをご紹介します。
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vSphereアップグレードの連載のパート1ではアップグレードの準備をし、前提条件と互換性を確認し、それからvSphere Update Manager (VUM) サーバーを準備してアップグレード中にデータをVCSA 6.7に移行しました。パート2ではvCenter Serverを6.7にアップグレードします。それでは始めましょう。
すでにVUMがMigration Assistant(移行アシスタント)の事前チェックをパスしているので、vCenter Serverのアップグレードに進むことができます。ここでは、アップグレードする前にvCenter Serverをバックアップしていることを前提としています。
まず、アップグレードするvCenter Serverへのルーティング可能なネットワーク上にある、AdminワークステーションにVCSAインストールISOをマウントします。ISOをブラウズして、"vcsa-ui-installer"フォルダを開き、お使いのOSに対応するフォルダを開きます。私はWindowsでこれを実行しているので、"win32"フォルダを開きます。
次に、管理者権限でアプリケーション "installer.exe"を実行します。これによりvCenter Server Applianceインストーラが起動し、ステージ1が開始されます。
注:vCenter Serverのアップグレードはステージ1とステージ2の2つのステージに分かれています。ステージ1では新しいVCSAをデプロイし、ステージ2では新しくアップグレードされたvCenter Serverにすべての設定データとインベントリをインポートします。
Upgradeをクリックして始めます。
ステップ1: これはアップグレードの2つのステージの紹介と解説です。Nextをクリックして続行します。
ステップ2: EULA(使用許諾契約書)を確認し、ライセンス契約の条項に同意する場合はチェックボックスをオンにして、Nextをクリックして続けます。
ステップ3a:アップグレードしようとしている元のvCenter Serverを FQDNまたはIPアドレスで入力します。Connect To Sourceをクリックすると、追加のフィールドが表示されます。
ステップ3b: SSOの各必須フィールドと、元のvCenter Serverを管理するESXiホストに関する情報を入力します。Nextをクリックして続行します。
ステップ3c: SSL証明書の確認を求めるメッセージが表示されます。確認後 Yesをクリックして続行します。
ステップ4a: 新しいVCSAがデプロイされるターゲットホスト、あるいはvCenter Serverを指定します。Nextをクリックして続行します。
ステップ4b:プロンプトが表示されたら、SSL証明書とフィンガープリントを確認し、Yesをクリックして続行します。
ステップ5: 仮想マシン(Virtual Machine)名(これはインベントリ名のみ)を指定し、アップグレード中にデプロイされるVCSAのパスワードを設定します。Nextをクリックして続行します。
注:元のVCSAのアップグレード中に新しいVCSA仮想マシンが導入され、新しいvCenter Serverアプライアンスに設定がインポートされます。送信元VCSAの電源が切られアップグレードが完了した後、インベントリから削除するか、ネットワークアダプタを無効にする必要があります。
ステップ6: vCenter Serverのデプロイサイズを選択します。デフォルトのサイズより多くのストレージが必要な場合は、Storage Sizeドロップダウンを選択してさらにサイズを選びます。ストレージサイズの変更は、Storage (GB) の選択ドロップダウンの下の表に反映されます。
任意でHistorical&Performance Data(詳細は画像を参照)をインポートする場合は、ストレージサイズをDefaultからLargeまたはX-Largeに編集する必要があります。
注:vCenter Serverをアップグレードした後にvCenter High Availability(VCHA)を使用する予定の場合は、VCHAでサポートされる最小のデプロイサイズはSmallになります。
Nextをクリックして続行します。
ステップ7: vCenter Server Applianceのデータストアの場所を選択します。必要ならばEnable Thin Disk Mode(シンディスクモードを有効にする)オプションを利用できます。
Nextをクリックして続行します。
ステップ8: 新しいVCSAを展開するために必要な一時的なネットワーク設定を構成します。少なくとも1つのDNSサーバーを追加してください。必要なフィールドがすべて完了したら、Nextをクリックして続行します。
ステップ9: アップグレードの前にステージ1のすべての設定を確認します。検証が完了したら、FinishをクリックしてvCenter Server Upgradeのステージ1を開始してください。
ステージ1で新しいvCenter Server Appliance がデプロイしているところです。
VCSAが導入され、すべてのRPMインストールがステージ1で完了したら、Continueをクリックしてステージ2に進みます。
アップグレードのステージ2では、新しくデプロイされたVCSAに元のvCenter ServerとvSphere Update Manager(VUM)からのデータをインポートします。
ステップ1: ステージ2のプロセスの詳細を確認し、Nextをクリックして続けます。
これにより、ソースvCenter Serverで一連の事前チェックが開始されます。
ステップ2: 事前チェックが完了すると、結果が画面に表示されます。与えられた警告とこれらの警告に対する解決方法を確認してください。私のアップグレードのシナリオでも、いくつかの警告がありました。開始前に行ったDRSの変更を確認する警告と、私が確認した他の警告はこの状況のまま進めることができました。
確認の上、Closeをクリックして続行します。
ステップ3: インポートする必要があるデータを選択します。Inventory & Configurationデータはデフォルトで移動され、履歴データ(イベント、タスク、パフォーマンスなど)はインポートするかどうかを選択することができます。新しいVCSAへのデータのアップグレードと移行を短縮するために選べるようになっています。必要な選択を行い、Nextをクリックして続行します。
ステップ4: VMware Customer Experience Improvement Program(VMwareカスタマーエクスペリエンス向上プログラム=CEIP)に参加しましょう。このプログラムへの参加は任意ですが、参加された方には製品やサービスを改善し、問題を解決し、製品を最適にデプロイして使用する方法がVMwareからアドバイスされます。vSANヘルスチェックサービスを有効にするためにはCEIPが必要です。
もっと詳しく知りたい方は、additional information regarding the CEIP(CEIPとその目的に関する追加情報)を確認してください。
選択が終わったら、Nextをクリックして続行します。
ステップ5: ここでのすべての設定の確認が完了したら、Finishをクリックして続けます。
このプロンプトは、目的のVCSAですべてのネットワーク設定が有効になると、元のvCenter Serverの電源がオフになることを示しています。
OKをクリックして続行します。
ステージ2が始まります。元のvCenter Serverからデータがエクスポートされ、インポートの準備がされます。
次に、vCenter Serverサービスが目的のVCSAで開始されます。
最後に、元のvCenter Serverからコピーされたデータが目的のVCSAにインポートされます。
すべてのデータが目的のVCSAにインポートされると、処理は完了です。このステップでは、TLS changes in vSphere 6.7(vSphere 6.7におけるTLSの変更)に関する通知など、情報を伝えるメッセージが表示されます。
これらの通知を確認し、Closeをクリックして続行します。
vCenter Serverアップグレードのステージ2が完了しました。
Closeをクリックして続行します。
インストーラを閉じるとvCenter Serverのスプラッシュページが起動するので、HTML5のvSphere Clientを使用してログインできます。
vSphere Web Client(Flex)は現在廃止予定ですので、私はHTML5 vSphere Clientを使うようにします。なぜならこれはデフォルトのクライアントであり、ワークフローの90%を網羅していたvSphere 6.5 Update 1と比較して、すべてのワークフローの95%を網羅するようになっています。HTML5 vSphere Clientは2018年の秋に完全版になる予定です。
Launch vSphere Client (HTML5) (vSphere Clientの起動)ボタンをクリックして続行します。
管理者の資格情報(SSO管理者またはvSphereにアクセスできる他の管理者)を入力し、ログインしてvCenter Serverとホストを表示します。
次に、vCenter Serverがバージョン6.7で動作していることを確認します。これを行うには、vCenter Serverのインベントリ名をクリックし、SummaryタブからVersion Information(バージョン情報)を表示します。
アップグレード準備の記事中にDRSを無効にしたので、再度有効にする必要があります。この作業を開始するには、クラスタを強調表示し、ConfigureタブをクリックしてvSphereのDRS設定を表示します。DRSを無効ではなくManual手動に設定していた場合は、そちらを変更する必要があります。
Editをクリックして続行します。
Edit Cluster Settingsウィンドウで、スライダースイッチをクリックしてvSphere DRSを有効にし、OKをクリックして保存します。クラスタでDRSが有効になりました。
注:PowerCLIの'Set-Cluster'コマンドレットを使用してこれらのアクションをすばやく実行することもできます。
DRSを有効にする:
Get-Cluster | Set-Cluster -DrsEnabled:$true
DRS自動化レベルを完全自動に設定する:
Get-Cluster | Set-Cluster -DrsEnabled:$true -DrsAutomationLevel fullyautomated -confirm:$false
vCenter Serverのアップグレードが完了したら、電源をオフにする操作はvCenter Serverに対して自動的に実行されるのみなので、VUMサーバーの電源を手動でオフにする必要があります。
ベストプラクティスとして、古いvCenter ServerからNetwork Cardを削除するとともに、VMの名前を変更してインベントリ内で区別できるようにし、偶発的に電源がONにされにくいようにしておくことをお勧めします。指定された新しいVCSA(VCSA67)仮想マシンインベントリ名を確認します。VMの名前を変更してもVCSAのFQDNは変更されません。これはVMのインベントリ名に過ぎません。
最後に、これ以上の作業はないので、VUMサーバーの電源を切りましょう。
メンテナンスウィンドウが閉じたり、アップグレード中に別の問題が発生したりしても、心配しなくて大丈夫です。非常に簡単にロールバックができます。アップグレードしたばかりのこのバージョンのvSphere環境では、外部PSCはなく、vCenter Server Appliance だけが心配するべきことです。外部PSCを使用していた場合はまず新しくデプロイしたPSCの電源を切り、バックアップからPSCインスタンスを復元し、Active Directoryドメインに参加していればドメインに再参加させます。
外部PSCを使用しない場合は、新しく導入されたvCenter Server Appliance 6.7の電源をオフにして、古いvCenter Server Appliance 6.0インスタンスをオンラインにします(すでに電源がオフの場合は電源をオンにします。電源が切られていない場合はリスタートします。) Active Directoryドメインに参加している場合は、再度参加する必要があります(vCenter ServerがWindowsの場合は、サーバーにローカルアカウントがありますので、キャッシュされた資格情報は使わないようにしてください)。最後に、すべてのvCenter Serverサービスが開始され、vSphere Web ClientにログインしてvSphereのインベントリが確認できるまで待機します。
ロールバックの詳細手順については、KB2146453を参照してください。
大事なことは、集中、計画、実行です!
vCenter Serverのアップグレードを成功させました!まず、前提条件と互換性を確認し、データを収集し、vCenter ServerとvSphere Update Manager(VUM)をvSphere 6.0 Update3から6.7にアップグレードしました。今回のアップグレード記事では、VUMも6.7VCSAに移行しました。次のvSphereアップグレード連載の記事では、vSphere Update Managerを利用してvSphere 6.0 ESXiホストをvSphere 6.7にアップグレードする方法に進みます。
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