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みなさん、こんにちは。株式会社シオラボの小澤と申します。
今回より「トラブルシューティング」と題して、このコラムを担当させていただくことになりました。ネットワーク、OS、データベ
ース周りで遭遇しがちなトラブルについて、その解決方法などを記述していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は「特定のサイトにアクセスできないときは、パブリックDNS 8.8.8.8 を設定してみよう」です。
先日、あるWebサービスに接続できないトラブルに見舞われました。ブラウザからアクセスすると「このサイトにアクセスできま せん。DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN」が表示されてしまいます。PCはインターネットに接続できていて、その他のサイトはいつも 通り表示されているようです。
このような時は、まず、Webサービス側のサイトダウンを疑うことでしょう。ただ、今は、トラブル時の連絡先もサイトに掲載さ れているような時代です。サイトに接続できない状況が解消されるのをじっと待つほかありません。
時間を置きつつ、ブラウザのリロードを押してアクセスするも、目的のサイトはエラーのままです。相変わらず、 DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN が表示されてしまいます。
こんな時は、ツイッターが役に立ちます。藁にもすがる思いで「繋がらないのですが」とツイートすると、
> DNSを8.8.8.8にすると繋がるようになりました。個人的な環境の問題かも知れません。
とのリプライが。
早速、DNSに8.8.8.8を設定してみます。すると、目的のサイトがあっさり表示されるではありませんか!
ちなみに、Macでは、[システム環境設定] の [ネットワーク] - [詳細] - [DNS] タブから、DNSを設定することができます。
Windowsでは、[ネットワークとインターネット] - [イーサネット] - [アダプターのオプション] から、有効なネットワークア ダプターのアイコンを右クリックして、[プロパティ] - [インターネットプロコトルバージョン] - [プロパティ] - [次のDNSサー バーのアドレスを使う] にチェックを入れることで設定することができます。
さて、このDNS「8.8.8.8」とは何なのでしょうか?
これは、Googleが運営するパブリックDNSサービス(Google Public DNS)です。このDNSサーバーのアドレスを自分のPCに設定す ると、ブラウジングの速度が向上、セキュリティもアップするとしています。登場したのは2009年のことでした。Google Public DNSの優先DNSサーバのアドレスは、先ほどから登場している「8.8.8.8」、代替DNSサーバのアドレスは「8.8.4.4」です。
パブリックDNSサービスを提供しているのはGoogleだけではありません。他にも以下のようなサービスがあります。
- OpenDNS
Ciscoが提供しているパブリックDNSです。
- Norton ConnectSafe
Nortonが提供しているパブリックDNSです。
- Yandex.DNS
ロシアの検索エンジン最大手Yandexが運営しているパブリックDNSです。
- DNS
Advantage
Neustarが運営しているパブリックDNSです。
この他にも、いろいろあります。
- DNS.WATCH
- Level 3 Communications
- Level 3 Communications
- Comodo Secure DNS
- OpenNIC
今回のトラブルシューティングは、「特定のサイトにアクセスできないときは、パブリックDNS 8.8.8.8 を設定してみよう」で した。
インターネットに接続しているにも関わらず、特定のサイトへのアクセスがエラーになってしまうときは、サイト自体がダウン していることのほか、プロバイダのDNSサーバ障害が発生している可能性もあります。このようなときは、自分のPCのDNSにパブリッ クDNSのアドレスを設定してみましょう。解消するかもしれません。
それでは、また!
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