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第45回 Rails 6.0.0.rc1登場 (野田貴子) 2019年7月

4月にRails 6の最初のリリース候補であるRails 6.0.0.rc1が公開されましたね。rc1は十分安定しているということで、すでにプロジェクトで使用中の方も少なくないかもしれません。

これからRails 6のrc1を使ってみたい方は、サーバーレス運用は検討されていますか。最近Google Cloudが発表したCloud RunでRailsアプリケーションを運用するためのチュートリアルがありましたので、ご紹介します。

Google Cloud Run on Rails: a real life example (Part 1: preparing the ground)
https://medium.com/google-cloud/google-cloud-run-on-rails-a-real-life-example-part-1-preparing-the-ground-705c94ab8a7a

先日Google CloudはCloud Runを発表しました。サーバーレスサービスの新顔で、多くの点で大変革をもたらすものです。より成熟したクラウド市場では、サーバーレスサービスは多くのIT業務を担当し、サーバーやインフラストラクチャの概念を抽象化しており、ますます魅力的になっています。

この4部構成のチュートリアルでは、Cloud Runを使用してきちんとした(単なるHello Worldではない)Railsアプリケーションを本番環境にデプロイする方法を段階的に解説します。Ruby on Railsの開発者ではない方でも、この記事のほとんどは他のフレームワークにも当てはまりますので、この記事を読む価値はあることでしょう。

私はCloud Runだけでなく、実際のアプリケーションに通常含まれるその他多数の主要なGCPサービスを実行するために、シンプルでありつつも十分に充実した「フォトアルバム」アプリケーションを考えました。すなわち:

  • Cloud Buildでアプリケーションのコンテナイメージを構築してCloud Runにデプロイする
  • Container Registryでコンテナイメージのバージョンを保存して一意に識別し、脆弱性をチェックする
  • Cloud SQLで本番用MySQLデータベースを大規模に管理する
  • Cloud StorageでRails Active Storageのバックエンドとして画像ファイルを保存する
  • Cloud Key Management Service (KMS)でアプリケーションの秘密と資格情報を保護する

この連載のパート1ではCloud Runについて紹介し、GCPプロジェクトの作成プロセスを案内し、作業環境を選択できるようにします。

パート2では、フォトアルバムアプリケーションと、Rubyやgemのインストールの設定、そしてローカル環境でのフォトアルバムの実行について説明します(この部分はオプションです。ローカルでフォトアルバムを実行したくない場合は、スキップしてもかまいません)。

パート3では、GCPで運用環境を準備し、Cloud Run、イメージファイルを管理するためのGoogle Cloud Storage、リレーショナルデータベースとしてのCloud SQLをセットアップし、そして最も重要なこととして、運用環境にデプロイする前にすべての秘密と資格情報を保護します。

パート4では、Cloud Buildを実行してアプリケーションコンテナを構築し、それをCloud Registryに公開してCloud Runがデプロイできるようにする方法を示します。 アプリケーションの監視についても取り上げます。

このチュートリアルの最後まで進むことで、どんなプロフェッショナルなRailsアプリケーションの基礎としても使用できる、完全に機能するたしかな基盤を得ることができるでしょう。

 


 

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