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第2回 Ruby on Railsの需要の高さとその理由 (野田貴子) 2015年7月

※このコラムはトランスネット社 が提供しているコラムです。

 みなさんこんにちは!このコラムでは、海外で話題に挙がったRuby on Railsネタを提供していきます。

 最近海外で、得意として いるプログラミング言語別の収入が話題になりました(*1)。「仕事で使っている言語別」ではなく、「得意な言語別」という集計方法が興味深いですよね。 Ruby on Railsが得意な人はよく稼いでいる人が多い...これはどう捉えたらよいのでしょうか。元々仕事のできる人がRuby on Railsを習得したのか、Ruby on Railsのおかげで仕事ができるようになったのか...。いずれにせよ、Ruby on Railsについての良い話は大歓迎です。

 このようにホットな話題が絶えないRuby on Railsですが、近年の仕事のトレンドはどうなっているのでしょうか。アメリカの労働省の統計(*2)によると、2010年に報告されたソフトウェア開 発の仕事は90万個以上で、2020年までに30%増加すると予測されています。別の集計では、2005年から2012年にかけてのRuby on Railsの需要の相対成長率は、Pythonの5倍、PHPの10倍になっています(*3)。2005年はRuby on Railsがリリースされた年なので、そこからの成長率を比較するのは少し贔屓な感じもしますが、急速に成長していることだけは確かでしょう。

 ではなぜRuby on Railsはそれほど需要があるのでしょうか。まず、Ruby on Railsは開発者の生産性を第一に考えていることが挙げられます。同じ時間を使ってより多くの機能を開発できるのならば、それに越したことはありませ ん。特にアメリカなどでは完成度よりもまず先にリリースに漕ぎつくことの方が重要なので、開発スピードが速いことは大きな利点です。しかもRuby on Railsは開発が速いだけではなく、より完成度を高めるためのアジャイル開発にも最適なフレームワークです。また、Ruby on Railsは多くの機能を集めたフルスタックなフレームワークですが、それにも関わらず簡単に利用することができます。

 現在、60万以上のサイトがRuby on Railsで作られています(*4)。例えば誰もが知っている企業であるAmazon、BBC、Cisco、CNET、IBM、JP Morgan、NASA、Yahoo!、それからWeb界隈で急速に成長しているScribd(読者数毎月7千万人以上)、Groupon(北アメリカの 登録者数3850万人以上)、Basecamp(ユーザー数数百万人)などがRuby on Railsを使っています。

 世界のITの流行物は日本には少し遅れて来る傾向があるので、日本でもRuby on Railsの需要は今後さらに増えていくことでしょう。プログラマーの方でRuby on Railsを触ったことのない方は、ぜひ触ってみてください。需要に備えておくのは早ければ早いほどいいですよね。システムを発注される方で、もしよく知らないからという理由だけでRuby on Railsを敬遠されている方がいれば、ぜひRuby on Railsの経験者にその開発の快適さや楽しさを訪ねてみてください。

*1 http://developers.slashdot.jp/story/14/11/25/0755204/

*2 http://www.bls.gov/ooh/computer-and-information-technology/mobile/software-developers.htm

*3 http://blog.bloc.io/ruby-on-rails-job-trends-report/

*4 http://trends.builtwith.com/framework/Ruby-on-Rails

 


 

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