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第60回 2025年の崖でレガシーシステムの人件費が2倍に (吉政忠志) 2025年2月

こんにちは。吉政創成の吉政でございます。

経済産業省が2018年に「2025年の崖」を定義して7年がたち、気が付けば2025年になってしまいました。

「2025年の崖」とは企業の既存システムの老朽化やブラックボックス化による経済損失を指します。経済産業省によるとレガシーシステムのブラックボックス化が原因となりDXが進まず、2025年から毎年日本全体で12兆円の損失があるとのことです。

あれから7年がたち今はどのような状況でしょうか。見ていこうと思います。

まず、レガシーシステムですが、今もなお残り続けているような状況です。

fig01

このグラフは企業IT動向調査報告書2024「図表8-3-1 レガシーシステムの対応状況」(一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)調査)のものです。調査対象:東証上場企業とそ れに準じる企業の計 4500 社 回答数976社ということです。このグラフによるとレガシーシステムが残っている企業数は相変わらず60%台をキープしており、今後も大きく減る様子がうかがえません。長年機能追加や修正を繰り返してきており複雑化していることもあり、今更変えられないという感じなのでしょうね。このままだと悪化するだけだと思うのですが、、、

データのソースは以下をご覧ください。
https://juas.or.jp/cms/media/2024/04/JUAS_IT2024.pdf

そして、このレガシーシステムへの対応をあきらめた会社が増えているのが以下のグラフを見るとわかります。

fig02

これに追い打ちをかけるような調査データは2025年から2030年の期間においてレガシーシステムの担当エンジニアの人件費が2017年と比較して2倍になるという話です。以下の経済産業省のサマリー資料にも記載されているので興味がある方は、是非ご覧ください。

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_01.pdf

ブラックボックス化し、人件費も高騰し、今のまま使い続けるのも厳しいレガシーシステムをこのまま続ければ、DX戦略などの新しい手を打つこともできず、コストも増加していくのを放置するのは会社経営としてかなり問題があるのではないかと危惧しています。

このような状況において打つべき手は、AIを活用してブラックボックス化を避けるか、新しいシステムにリプレイスするしかないように思えます。もしくはその両方を同時に行うような方法もありかと思います。

レガシーシステムのAIによるブラックボックス化の回避ソリューションは、海外ではAWS、国内ではNTTなどの大手インテグレーターと、ベンチャー企業のプライム・ストラテジーが名乗りを上げて、開発を進めています。これらのソリューションを活用するとブラックボックス化してしまったレガシーシステムを短時間で解析できるようになります。いずれのソリューションも個別のレガシーシステム毎にチューニングが必要になるため、おそらくはPythonなどの言語や生成AI、LLMなどのAI技術を理解したエンジニアが必要になってくるはずです。
まずはAIの学習から始めたい方は、是非、実績豊富なCTC教育サービスのコースをご検討ください。

CTC教育サービスのAI研修コースについては以下のページをご覧ください。
https://www.school.ctc-g.co.jp/ai/

 

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