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改めまして、このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。CTC教育サービスのマーケティング支援を行っているご縁から、この「技術者のほにゃららら」というコラムを連載しています。「ほにゃららら」というのは40歳前後以上の方でないとぴんと来ないかもしれません。「XXXXX」や「なんとか」のような意味です。ちょっと大きな会社の役員をしていたこともあり、技術者の面接で経験したことや、XMLやLinux、Ruby、Ruby on Rails、PHP、Pythonの認定試験を運営支援する中で感じたことなど、技術者の方々に役に立つような内容を中心に書いていきます。第29回は「データに基づくPythonの市場動向について」というタイトルで書いてみます。
このグラフは米Indeed 2017年2月に公開された主要Light Launguageの求人動向を示すグラフになります。このグラフは2005年1月を起点とし求人数の増減を示したグラフになります。求人動向はビジネス的な言語の活用動向を示す指標の一つになります。求人数が増えているものは今後の成長が期待できる言語ということになります。成長率でプラスになっているのはRuby、Python、PHPの3つになり、他はマイナス成長になっています。このグラフだけを見ると、一番成長率が高いのがRubyということになりますが、実は以下表の通り日本と米国の求人数構成はかなり違います。以下の表を見るとPythonの求人数は米国では2番目に大きいメジャーな言語ということが分かります。
(米Indees 2017年2月集計データ)
Pythonは上記の表の通り求人件数が4万5千件もあるのにまだ成長を続けている巨大でまだまだ成長する市場ということが言えます。
では続いて日本はどうかというと日本の求人数の推移をご覧ください。
(日Indeed 2017年2月集計データ)
上記の表を見るとPythonの求人数は10位から8位に上昇しており、日本では今後が期待できる状況になってきています。しかも「Python 平均給与ランキング」で検索していただくと、Pythonが平均給与ランキングで1位になったことが記載されているニュースを多く見るようになりました。ニュース記事を見るとPythonの平均給与が500万円弱から650万円前後の記事を多く見つけることができます。日本のプログラマーの平均年収は400万円前後であるため、Pythonの求人度情報は平均より高いことが分かります。平均年収が高いということはプログラマーの数より求人数が多くいことを意味しており、今後の成長が期待できるということになります。ちなみに調査データによって平均年収の差が大きく出るのは、主体者が求人情報メディアであり、そのメディアに登録されている求人内容にばらつきがあるためです。ちなみに平均年収の集計方法は求人情報に年収400万円~600万円と書かれている場合は最低年収の400万円で集計しなければらないことから、例えば、Pythonの平均年収が650万円と書かれている記事の場合、各求人の最低年収の平均が650万円ということであり、本当の意味での平均値はもっと高いことが想像できます。
日本のサラリーマンの平均年収も大よそ400万円前後であるため、如何にPythonの平均年収が高いかということもご理解いただけると思います。Pythonが主に使われているビッグデータ、AI、OpenStackの分野においては日本での普及がまさにこれからになりますので、日本でのPython熱はこれから大きくなることが分かります。さらに米国ではPythonの市場が大きく先行しているため、Pythonのライブラリーやソリューションが多く存在していることが推測できます。それらが日本で普及し始めると、本当に日本でもPythonは大きな市場を形成することになると思われます。また、ビッグデータ、AI、OpenStackの分野ではPythonの利用率が圧倒的であり、この3分野において技術者は主要技術であるPythonを知っておく必要があるため、当面入門者が絶えないと思われます。
いかがでしたでしょうか?
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