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改めまして、このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。CTC教育サービスのマーケティング支援を行っているご縁から、この「技術者のほにゃららら」というコラムを月刊連載しています。「ほにゃららら」というのは40歳前後以上の方でないとぴんと来ないかもしれません。「XXXXX」や「なんとか」のような意味です。ちょっと大きな会社の役員をしていたこともあり、技術者の面接で経験したことや、XMLやLinux、Ruby、Ruby on Rails、PHPの認定試験を運営支援する中で感じたことなど、技術者の方々に役に立つような内容を中心に書いていきます。第22回は「Rubyの求人数前年比142%となり4000件の求人数に」というタイトルで書いてみます。
少し前になりますが、2014年5月にIndeedの求人数集計データを見ることがありました。2013年1月時点と2014年5月時点を比べてどれくらい求人数が伸びているかという比較がありましたが、Rubyは高い求人の伸び率を記録しており、2013年1月と比べて226%の伸びになり、求人数が6000件を超えました。
求人数が6000を超えてくると、求人市場でもそれなりのポジションになりつつあります。
実はRubyの求人には他と違う側面を持っているのをご存知でしょうか?以下に年収別の求人数の表があります。
年収 | 求人数 |
年収1200万円以上 | 150件 |
年収1000万円以上1200万円未満 | 256件 |
年収800万円以上1000万年未満 | 608件 |
年収600万円以上800万円未満 | 1297件 |
年収400万円以上600万円未満 | 1747件 |
年収400万円未満 | 2493件 |
上記の表から見てわかる通り年収800万円以上の求人数が1014件になっており、全体の求人の15%が年収800万円以上になっています。これはきわめて高い水準を表しています。他の言語では年収800万円以上の求人は全体の数%程度で5-7%くらいになります。そう考えるとかなり高額な求人が多いということになります。
年収が高い求人が多いということを裏返すと、高い単価のビジネスができているということになります。一方で、求人と言うのは年俸が高い開発言語においては需給バランスが崩れていることが多く、Rubyの上級者の人材が不足していることを示しています。ビジネス的に売り手市場になると求人の募集年収も上昇していくのです。
Javaもそうですが、市場が大きくなりエンジニア数が飽和してくると、年収が下がってきます。(過去2年で平均年収が30%落ちています)Rubyもやがて大きな市場になり、人材が飽和するときが来るかもしれません。そうなる前に先行で人材を育成していくのは割とアリだと思います。今先行と言いましたが、国内の求人数が6000件もあれば、先行のリスクもかなり少ないと思います。市場が大きくなる時こそ、エンジニアで育成を行い、先行で体制を強化すると利幅が大きくなりやすいということが言えると思うのです。
また、下記の表はTechCrunch 2014年8月25日に掲載されていた表ですが、スタートアップ時に採用する言語として、Rubyが大きく伸びPHPと同率で1位になったそうです。
これはRubyの生産性の高さと短期間での開発が可能であるところが評価されて数字が伸びたそうです。個人的な意見になりますが、スタートアップ時に採用される言語と言うのはいろいろな意味を持つと思います。スタートアップ時に採用される言語の基準としては以下であると考えています。
スタートアップ時は人員も不十分で予算も不足がちです。しかも、将来のビジネス拡大を見据えたうえでシステム設計をしていることもあり、十分な拡張性を確保できるような設計をする必要があります。それゆえ、スタートアップ時に採用される言語には上記のような基準が求められているはずです。その上でRubyが同率一位になったということは上記の4点のメリットが市場で認知されてきていることの表れではないかと思います。
RubyやRuby on Railsの認定教材が年明けから最新バージョンになり、随時CTC教育サービスでも新バージョンでのトレーニングが開始されていくそうです。Rubyのエンジニア育成を考えられている方は、国内最大級のコースラインアップを有するCTC教育サービスのRubyトレーニングを受講ください。
CTC教育サービス Rubyトレーニング
http://www.school.ctc-g.co.jp/ruby/
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