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改めまして、このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。CTC教育サービスのマーケティング支援を行っているご縁から、この「技術者のほにゃららら」というコラムを月刊連載しています。「ほにゃららら」というのは40歳前後以上の方でないとぴんと来ないかもしれません。「XXXXX」や「なんとか」のような意味です。ちょっと大きな会社の役員をしていたこともあり、技術者の面接で経験したことや、XMLやLinux、Ruby、Ruby on Rails、PHPの認定試験を運営支援する中で感じたことなど、技術者の方々に役に立つような内容を中心に書いていきます。第四回は「Ruby / Rails市場動向 ~米国では急激にRuby / Railsの仕事が増えています」という内容で徒然に書きます。
RubyやRuby on Rails(以下、Rails)については、専門にやっている方でなくても、IT業界の方であれば知っていただけるようになりました。私もかつてRuby技術者認定試験の支援をしていたり、今は今でRails技術者認定試験の事務局を行っていることから、RubyやRailsの市場動向について述べたいと思います。このコラムの第二回「技術者のための『開発言語バイリンガル』」ではRubyやRailsの国内市場について述べましたので、ここでは米国の市場について述べます。
以前から、RubyとRailsは日本より海外のほうがビジネス的に盛り上がっているという話を聞いていました。Rubyは国産の開発言語ということもあり、「国産の開発言語が海外でどの程度通用しているのでしょうか?」といった質問もよくいただいていました。個人的な感覚では、RubyとRailsは海外からブレイクが始まったように感じています。実際に米インディード社のデータによると、2012年11月末時点で、全米のRails関連の求人数は1,162件あり、2005年を起点とすると約2000%増になっています。言語的にJavaとは違いますが、全米の言語別仕事数No.1のJavaと比べても仕事数は5.9:1まで追いついてきています。(Javaの全米の仕事数は2005年を起点として7年たった今でも数%しかのびていません。Javaの仕事量は安定してありますが、言語別の愛護と数のシェアではじりじり落としている感じです)
米国ではやれば日本でもはやるという通説があります。全ての業界でこの通説が通じるかどうかは分かりませんが、世界的に見て米国はIT業界の中心的な役割を担っており、多からず影響があるように思えます。実際に、コラムの第二回「技術者のための『開発言語バイリンガル』」で記載している通り、RubyとRailsは日本の技術者に対する調査で3割を超える方が取得したい技術に上げています。3割を超える技術は少なく、次の時代を担う技術になっていく可能性が高いと私は思います。
このRailsですがビジネス的にうまみがあるのかということですが、残念ながら市場データを見つけることはできませんでしたが、米国では平均的なRailsのプログラマーの年収が1000万円を超えているとの話を現地に精通している方のセミナーで聞いたことがあります。米国のプログラマーの平均年収が800万円ですので、20%強高いことを指しています。Railsの開発効率が高いことから、収入やビジネスボリュームが下がってしまうことを懸念している方もいるようですが、米国ではそのようなことはないようです。
技術者の方が、習得する技術を選ぶ際に年収や求人数をあまり気にしないのかもしれませんが、どうせ習得するのでしたら、これから普及する技術を選ばれるのもよいのではないかと思います。その指標として求人数の情報をご紹介しました。
CTC教育サービスではRubyやRailsのコースを実施しています。興味がある方は是非受講ください。それでは次回もよろしくお願いいたします。
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