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[IT研修]注目キーワード Python UiPath(RPA) 最新技術動向 Microsoft Azure Docker Kubernetes
こんにちは、津村です。
前回はネットワークの基礎知識である「OSI階層モデル」について、簡単に解説をしました。なかなか奥が深かったのではないでしょうか。
さて、今回は家庭内ネットワークを、PCをインスタンスに、ルータをNAT Gatewayに見立てて読み解いてみたいと思います。
これにより、より具体的にVPCを使ったネットワーク構築が理解できる事と思います。
一般的な家庭内LANは、以下の3つのような機器やサービスで構成されています。
《▲図:家庭内LANの図》
さて、時にこれらを、PCをインスタンスに、LANをVPCに置き換えると、どのようになるのでしょうか?
ブロードバンドルータとは、家庭内や小規模オフィスといった用途に最適化された、複数の機能をパッケージングされた機器です。専門用語を使うのならば、アプライアンス機器の一種と言っても良いでしょう。
例えば、以下のような機能の組み合わせでブロードバンドルータは出来ています。
《▲図:ブロードバンドルータの図》
最近のブロードバンドルータではより高性能化が進んでおり、これらの基本機能の他にUSBデバイスを共有したり、無線LANが内蔵されているものも存在しますが、基本的にはどれも一緒です。組み込みLinuxで実装されている場合も多く、その他の部分についてもオープンソース・ソフトウェアの組み合わせによる実装である場合も多いです。
これらの基本機能は上位のネットワーク機器にも含まれるものもあり、例えばCisco SystemsのCisco Routerといった機器でも設定によって同等の機器を作る事が可能です。
VPCでは、上記の一部のコンポーネントはAWSによって提供されており、そのまま利用する事ができます。
よって、これらを組み合わせる事により、容易に同等の機能をVPC上に作成する事ができます。
《▲図:VPCで作った家庭内LAN相当の図》
NAT Gatewayについては、以前はNATサーバというEC2インスタンスを構築する必要がありましたが、2015年末にAmazonマネージドのNAT Gatewayがリリースされました。
よって、古い資料ではNATサーバを構築する旨の表記がありますが、大体の場合はNAT Gatewayへ読み替えて頂ければと問題ありません。
今回は自宅LANを題材にしましたが、入力と出力を逆にする...例えばPCからサービスを一方的に利用するのではなく、自宅サーバやVPCでサービスを提供すると考えた際、この2つの構成はほぼ同等の構成になる事と思います。
もちろんここから、独自の構成などの所謂「AWSらしさ」が出てくる所となりますが、追ってご紹介できればと思います。
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