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第1回 Microsoft Azure IaaS の魅力 (武田正樹) 2015年3月

本コラムはコラム「今からはじめる Microsoft Azure」にて、2020年補足版を公開しております。

今からはじめる Microsoft Azure - 第5回 Microsoft Azureの魅力

 みなさんはじめまして。日本マイクロソフト株式会社の武田です。いろいろご縁がありましてこの度本コラムを担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。 このコラムではマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」 に関連する情報をお届けしていきます。 今回はMicrosoft Azure の概要と、数あるサービスの中でも引き合いの多い IaaS の魅力や利用シナリオについてご紹介します。

Microsoft Azure とは

 マイクロソフトが提供しているクラウドプラットフォームです。2010年1月のサービス開始時点ではPaaS機能のみを8つのデータセンターで提供していました。その後、2012年6月にIaaS機能の提供開始、2014年2月に東日本・西日本リージョン開設などを経て、今では約30のサービス(図1参照ください)が日本を含めた19のデータセンターで提供されています。

 図1 Microsoft Azure が提供するサービス

導入が進むMicrosoft Azure

 現在、Microsoft Azureのデータセンターには合計30兆を超える莫大なオブジェクトがストレージ上に保存されています。日本でも経済産業省様、東京大学様、トヨタ様をはじめとしたエンタープライズ企業、教育機関、自治体などで導入が進んでおり、既に日本の事例サイトには77もの導入事例が掲載されています。また、IaaS、PaaS領域でAzureが大幅な成長をしているという米国調査会社のレポートがでたり、全国開催のハンズオンセミナーが告知開始と同時に満席になるなどMicrosoft Azure への関心がとても高まってきています。

 図2 Microsoft Azure の事例サイト

Microsoft Azure IaaSの魅力

 Microsoft Azure 躍進の大きな原動力の1つが2012年6月から提供を開始したIaaS機能です。マイクロソフトのクラウドプラットフォームは「クラウドOS」 ビジョンに基づいて製品開発が行われています。「クラウドOS」 ビジョンは、クラウドに全てを集約するという考え方ではなく、オンプレミスのデータセンターからMicrosoft Azureまでを対象として、作業場所やデバイスに関係なくユーザーの皆様が作業できるようにするソリューションを提供するためのロードマップです。Microsoft Azure のIaaSはHyper-V上に仮想マシンを展開する仕組みになっているので、オンプレミス側のHyper-V上の仮想マシンの相互利用が可能です。仮想マシンを使いたい時にクラウド上に展開したり、オンプレミスのデータセンターに戻したりといった柔軟な運用を容易に行えます。Microsoft Azure IaaS機能の魅力は、オンプレミスのデータセンターとMicrosoft Azureのハイブリッドクラウドにあるといっても過言ではありません。

 図2 ハイブリッドクラウド

Microsoft Azure IaaSの利用シナリオ

 今回はMicrosoft Azure IaaSの主な利用シナリオを2つご紹介します。

(1) 社内環境のバックアップ・拡張

 オンプレミスのデータセンターの災害対策やBCPの一環として、バックアップデータをMicrosoft Azure に保存したり、Microsoft Azure側にバックアップ用のシステムを設置しておいてオンプレミスのデータセンターに障害発生時にMicrosoft Azure側のシステムに切り替えて運用したりすることが可能です。オンプレミスのデータセンターとMicrosoft Azure の間はVPNもしくは専用線で結べるため、Microsoft Azure側のシステムはオンプレミスのデータセンターの拡張として活用できます。この利用シナリオでは、Microsoft Azure 側にバックアップ用のActive Directory環境を構築するケースが増えてきています。

(2) 開発・テスト環境の構築

 オンプレミスのデータセンターにある開発環境のVHD形式のファイルをMicrosoft Azure に転送したり、Microsoft Azure の仮想マシンイメージとして用意されているVisual Studio や Team Foundation Serverを使用したりして、開発環境の構築にかかる時間を短縮することが可能です。また、テスト用に大容量メモリ搭載のサーバーが必要なときにMicrosoft Azure の仮想マシンであれば数分で用意することが可能です。開発・テスト環境の構築シナリオについてはこちらに詳しい説明がありますのでご覧いただけると幸いです。

まとめ、Microsoft Azure IaaS について勉強したい皆様へ

 いかがでしょうか?Microsoft Azure IaaS のメリット、主な利用用途についてご理解いただけたのであれば幸いです。Microsoft Azure IaaSの概要から実践までカバーしている自習書シリーズが提供されています。Microsoft Azure IaaS について学習するには最適な資料になっておりますので、ぜひご活用ください。

Microsoft Azure 自習書シリーズ
http://blogs.msdn.com/b/windowsazurej/archive/2014/06/02/blog-published-azure-self-learning-series.aspx

Microsoft Azure スライドシリーズ
http://blogs.msdn.com/b/windowsazurej/archive/2014/07/18/blog-release-microsoft-azure-slide-series.aspx

 


 

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