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今回の話題はスティーブ・ジョブス "Steve Jobs" に纏わる話題です。
スティーブ・ジョブスの訃報が流れたのはマスメディアでも大きく報道されご存知の方も多いと思いますが、56歳という若さで天に召されました。
(2011年10月5日に死去されました。心から哀悼の意を表します。)
彼はまさに生きる神様の一人であって、凡人から観れば神話の中の登場人物で煌びやかなオリュンポスの神々の一人と喩えられるような存在です。
黎明期に於ける神々の名前の一部の列記を試みれば、
多数の神々無数の星々の中でも、ひと際光輝く一等星の星たちですが、巨星ジョブスに間髪いれずデニス・リッチーの悲報が届きました。
(2011年10月8日に死去されました。享年70歳。謹んで哀悼の意を表します。)
御二人とも長い闘病の末に亡くなった様子で、安らかに永眠されることをお祈りさせて頂きます。星の世界に帰って地球を見守ってくださいませ。
神話の主人公である彼等の功績や逸話については、各所で回顧されています。
哀悼の意を表し、ここでは極めて私的で勝手な想い出を書かせて頂きます。
ジョブスとウォズニアック、二人のスティーブによって登場した名機と云えば、Apple II です。当時、北国の田舎町に住む中学生(筆者)にとって何の縁も所縁もなく、その存在すら知る由もなくて、計算機と言えば S.F. の中での話だった頃。中学校の同級生の家にお邪魔した際に、未来箱(Apple II)に出遭いました。
その新しい友人のお父さんが、計算機関係の仕事だったらしいのです。
未来箱の画面で動いていたのは "E", "K" などのアルファベットでしたが、それこそがスタートレック("Star Trek"、邦題:宇宙大作戦)ゲームでした。 操作を説明して貰い友人宅に滞在している間、夢中で無言で画面と睨めっこ。
この所業のため、その後友人宅に招かれることはありませんでした。つまり、Apple II を触れたのはその時限りの出来事でしたが、エンタープライズ号を操作して角度を計算しクリンゴンに光子魚雷を発射する、まるでカーク船長になった気分と、この未来マシンを操作しているという快感という相乗効果でそれは紛れも無く未来体験であり筆者の原風景となりました。
筆者、中学一年生だった1978年の事です。
その後、計算機に触る機会は全くありませんでしたが、就職時にコンピュータの会社を選択したのは、この原初の記憶が影響していたのでありましょう。
入社して全く見聞きしたことないSun Microsystemsのマシンを触ることになりましたが、SPARCstation 1にインストールされていたSunOS 4で "/usr/games" の場所に、あの懐かしいスタートレックを見つけて狂喜乱舞したのを覚えています。これも何かの所縁なのかもしれません。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のか「バタフライ効果」なのか、どちらにせよ、極東の北国に住む少年にまで、ジョブスの影響があった事に相違ありません。
スティーブ・ジョブス死去のニュースと前後して、Appleから新製品お披露目があり iPhone 4S、iOS 5、iCloudと立て続けに世間に大きな変革を与えるリリースを行いました。あたかも彼の分身が登場している感覚を覚えます。
これからもジョブスやリッチー達の影響は、将来的に続くことでしょう。
前述のゲームがiPhoneで "retroTrek" という名前で登録されています。
このゲームは、当初ミニコンからApple II へ "Apple Trek" が移植され、SunOS を含む多種のコンピュータ、そしてiPhoneでも動いているのです。
一つの影響が他者に派生し、更なる影響が伝播していくのを実感します。
何かしら連綿と続く輪廻転生のようにも感じることが出来るでしょう。
最後に、ジョブスの影響を肌で感じることが出来る一つとしてスタンフォードの卒業生に贈るスピーチが有名でとても感動的です。心に響く内容であり、死生観についても期せずして語られています。このスピーチの音声(肉声)が公開されています。未聴の方々に是非ともお薦めさせて頂きます。
次回は、Doug Cutting講演(後半)をお届けするつもりです。お楽しみに。
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