CTC 教育サービス
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仮想化システムを効率よく運用していくのに必要な知識は何でしょうか。前回のコラムでお話したVCPの資格、WindowsやRHELなども利用すると思うので関連する資格、ネットワーク、ストレージいろいろとあると思います。これらの資格は言うまでもありませんが、CTC教育サービスで身に付けることができます。今回も、技術的な話とは違いますが、トレーニングのお話をさせていただきたいと思います。
今、ある技術知識は振り返ってみるとCTC教育サービスのおかげといっても過言ではないと思います。特に、入社当初に受講したネットワークの基礎知識は今でも実践で利用できるものです。実は仮想化エンジニアの方は多くの場合ネットワークについてはあまり強くない傾向にあるようです。当時、ネットワーク入門の社内向けトレーニングを引き継ぐのにCTC教育サービスのトレーニングも受けて勉強していました。ネットワークの座学とCISCO機器を利用した実践を行う機会があり、その後も新しい知識を少しずつ吸収しながら今にいたります。IPv6については、基礎から勉強する必要があるとは思いますが、これもタイミングの問題です。今ある、知識にIPv6の基礎知識を加えるとある程度ネットワークの話はできるようになると思っています。その他のストレージ、プラットフォーム、OS、ミドルウェアなども同じ様に取得させて頂きました。Windows Server、Linux、Solarisは1990年代中盤から触っていたので、独学の部分はありますが、ネットワーク、ストレージなどは追加の知識がないと利用できなかったのではないかと思います。
話が少し、脱線した部分もありますので、本筋に戻したいと思います。お題は、仮想化システム運用に必要な知識でした、今までは、ソフトウェア、ハードウェアのお話をしていましたが、これ以外に必要な知識はITILです。ITILは、Information Technology Infrastructure Libraryの略でITシステム運用のベスト・プラクティスとなります。日本国内では、2000年代中盤になり注目されるようになりました。ちょうど仮想化システムが導入され始めて、仮想化システムの運用はいかにあるべきかが話題になる時期と重なります。私も、ITIL v2、ITIL v3とも基本資格であるファンデーションを取得しています。いずれも、CTCのトレーニングを受けて、すぐに試験を受けました。なんと、高得点で合格出来ました。トレーニングでは、ITILの基礎知識に加え、想定問題の練習なども出来ました。間違った箇所は、何故間違ったか、なども検討する時間があったので十分な準備をしたうえで、試験を受けることができました。トレーニング期間は2日ですが、ITIL知識を得た上で試験も合格できるという大変オトクなトレーニングでした。
ITILは運用のベスト・プラクティスではありますので、すぐに利用することができるかどうかはわかりません。いくつかのプロセスをうまく自分の業務に組み合わせて導入することにより効果があるものだと思います。先日、あるメディアの運用関連の新規サービスのお手伝いをさせていただくことになりましたので、打合せに参加させて頂きました。何名かのエンジニアの方とお話させて頂きましたが、ITILに関する考え方はそれほど大きな違いはなかったと思います。特に、インシデント管理、問題管理、変更管理を導入するとトラブル発生率が大幅に低下させることができるとお話されていた方もいらっしゃいました。
振り返ってみると、ITILを勉強し始めた時には、正直こんなもの役に立たないのではと思っていました。しかし、勉強してみると担当している業務をうまく仕分けすることができました。また、メンバーと話すにもITILという共通言語で話すことができるようになったのでコミュニケーションの面でも効果がでました。当時はデータベース製品のサポート担当マネージャをしていましたので、インシデント管理に加え、問題管理を導入し、FAQなどの更新頻度 も少しずつ上げることができました。「トラブルは何かの変更の後に起きる」と明確に気がついたのはその前後ではないかと記憶しています。これに対応できる ITILプロセスなにかというと「変更管理」です。インシデント管理、問題管理を受けた、変更管理をしっかりと行い、変更の前後で起こるトラブルに対しても想定することができるようになりました。結果的に、トラブルは減少することができました。先日の打合せでお話させていただいた方と同じ結論となったのです。
ITILはツールであり、ITIL導入自体を目的としてはいけません。ITILを勉強するとプロセスが手に入るだけです。自分で実装して初めて業務に使えるものが実現出来ます。仮想化については、あまり触れませんでしたが、ITILをベースに色々と運用業務プロセスを考えていくとスッキリとまとめることができるのではないでしょうか。これから、仮想化を勉強しようと考えている皆さんには、是非ともITILも勉強していただき、資格をとっていただければと思います。
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