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第12回 Azure仮想ネットワークの概要(2) (小澤昌樹) 2020年12月

本コラムは過去コラム「なるほど、Microsoft Azure」の2020年補足版です。

なるほど、Microsoft Azure - 第5回  Azure 仮想ネットワークの概要とAzureとのVPN接続方法

1. はじめに
みなさん、こんにちは。株式会社シオラボの小澤です。前回より、Azure内に独自のネットワークを構築できる仮想ネットワークを取り上げ、その概要を簡単に説明しました。今回は、仮想ネットワークを実際に作成し、イメージをつかんでいくことにしましょう。

2. Azure仮想ネットワークの作成
それでは、早速、仮想ネットワークを作成していきます。

①Azureの管理ポータル(https://portal.azure.com)にログインし、画面上部にある「リソースの作成」をクリックします。または、「仮想ネットワーク」のアイコンがある場合は、それをクリックします。

fig01

②リソースの新規作成画面で、「ネットワーキング」から「仮想ネットワーク」をクリックすると、仮想ネットワークの新規作成画面に遷移します。

fig02

③仮想ネットワークの作成画面が表示されたら、以下のように設定します。
(1)「サブスクリプション」には、任意のサブスクリプションを選択します。
(2)「名前」には、任意の仮想ネットワークの名前を入力します。
(3)「地域」は、「(Asia Pacific)東日本」のままとします。
上記を入力したら、「次」をクリックします。

fig03

④仮想ネットワークのIPアドレス設定画面では、以下を設定します。デフォルトで表示されたものをそのまま使うことでも構いません。
(1)「アドレス空間」には、仮想ネットワークで使用するプライベートIPアドレス領域をCIDR形式で入力します。アドレス空間は、組織の他のネットワークと重複しないようにします。小規模の仮想ネットワークを複数持つよりも、大規模な仮想ネットワークを少数持った方が、管理の負荷を抑えられます。その点も考慮しましょう。
(2)「サブネットの名前」には、任意の名前を入力します。
(3)「サブネットで使用するプライベートIPアドレス」は、サブネットを追加するか、すでに存在するサブネットにチェックを入れます。サブネットは、仮想ネットワークのアドレス空間全体を有効範囲に含める必要があります。
なお、CIDR(Classless Inter-Domain Routing:サイダー)形式とは、IPアドレスクラスを使わないIPアドレスの割り当て方式のことです。CIDRでは、従来のクラスAやクラスBといった概念が取り外され、サブネットワークごとにネットワークアドレス部の長さを変えることができます。ネットワークアドレスを任意のブロックで区切ることができるので、IPアドレス空間を効率的に使用することができるものです。CIDR の表記には、192.168.32.10/26のようにスラッシュ(/)を使います。26はネットワークアドレス部の長さを表し、先頭から26ビット目までがネットワークアドレス部であることを示しています。
上記を入力したら、「次」をクリックします。

fig04

⑤「セキュリティ」と「タグ」は、必要に応じて設定をしますが、ここでは、何も入力せずに次へ進むことにします。

⑥確認画面では、入力値の検証が行われ、入力値に問題がなければ、「検証に成功しました」が表示されます。

fig05

⑦ここで「作成」を押すと仮想ネットワークが作成されます。

⑧仮想ネットワークが作成されると、仮想ネットワークの詳細画面が表示されます。作成した仮想ネットワークが東日本に構築されており、アドレス空間が「10.1.0.0/16」であることがわかります。

fig06

⑨さらに、「サブネット」をクリックすると、「default」という名前のサブネットが「10.1.0.0/24」で作成されていることも確認できます。

fig07

今回は、Azure内に独自のネットワークを構築できる仮想ネットワークを実際に作成してみました。次回は、この仮想ネットワークを使って、オンプレミスのコンピュータを仮想ネットワークに接続し、サイト対サイトのVPN接続を構築してみることにしましょう。これによって、さらに仮想ネットワークを使う利点などのイメージが湧いてくると思います。次回もよろしくお願いいたします。

 


 

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