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今からはじめる Microsoft Azure

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第1回　Microsoft Azureをはじめよう (小澤昌樹) 2019年11月

1. はじめに

みなさん、こんにちは。株式会社シオラボの小澤と申します。今回より「今からはじめる Microsoft Azure」と題して、このコラムを担当させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。

さて、IDCの予測（https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ44928319 ）によれば、

2018年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比27.2％増の6,688億円となりました。また、2018年～2023年の年間平均成長率（CAGR：Compound Annual Growth Rate）は20.4％で推移し、2023年の市場規模は2018年比2.5倍の1兆6,940億円になる

と言われており、パブリッククラウドサービスの市場規模がどんどん拡大していることを実感されている方も多いことでしょう。一般企業の多くがクラウドファーストへとIT戦略を変革したことで、従来型のオンプレミスからクラウドサービスへIT基盤が移行してきました。堅調に移行が進んでいることから、国内パブリッククラウドサービス市場は今も高い成長を遂げています。さらに、昨今、デジタルトランスフォーメーションやRPAといったキーワードが高い注目を集めていることも後押しとなり、まだまだ成長が続くと予想されています。これを読まれている多くの皆さんも、日常的にパブリッククラウドサービスを使われているのではないでしょうか。

本コラム「今からはじめる Microsoft Azure」では、成長が続くパブリッククラウドサービスの一つである「Microsoft Azure」を取り上げ、それを使いこなすためのスキル習得を目指してコラムを展開していきます。ただ、クラウドサービスをはじめとするテクノロジを取り巻く環境はますます複雑さを増しており、最新スキルを身につけることは容易ではありません。まずは、Azureの特徴、動作方法、活用法などの基礎知識を習得するところからじっくり進めていきたいと思います。

2. Microsoft Azureとは

Microsoft Azureは、「ビジネス上の課題への対応を支援するために絶えず拡大を続けるクラウドサービスの集合体」です。マイクロソフト社のデータセンターにあるクラウドプラットフォームで、アプリケーションの動作環境を提供しています。「未来に備える」「思いのままにビルド」「ハイブリッド環境のシームレスな運用」「信頼できるクラウド」と、たしかに従来型のオンプレミスより成果が格段に上がりそうな言葉が並んでいます。

（https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/what-is-azure/）

とはいえ、パブリッククラウドサービスを提供するベンダーは他にもあり、実際にクラウドを使うと何ができるのか、Azureを使うとどのようなメリットがあるのか、実ははっきりしていない方もいるかもしれません。

ですので、まず次回からは、クラウドの概念について学んでいくことにしましょう。
・　高可用性、スケーラビリティ、弾力性、俊敏性、フォールトトレランス、ディザスターリカバリーなど、クラウドでよく使われる言葉の解説と、それらがビジネス上の課題とどのように関係しているのか、解説しいていきます。
・　Azureでクラウドコンピューティングをすることの利点について、解説していきます。

次回もよろしくお願いいたします。