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みなさん、こんにちは。株式会社シオラボの小澤です。コラム「Linuxでブラ散歩」の第6号です。
ここのところ、各地で子ども向けのプログラミング教室が盛んに行われています。2020年に小学校からプログラミング教育の必修化が検討されていることも後押ししているようです。
そんなプログラミング教室の現場でよく使われているのが、ラズベリーパイ(通常ラズパイ)です。5,000円程度で入手できるラズパイ3のほか、1,000円程度のラズパイzeroも登場し、今後ますますお目にかかる頻度が高くなりそうです。
プログラミング教室以外にも、近年、IoTが騒がれていることでの需要もありそうです。
さて、ラズパイは、SDカードに書き込まれたOSを起動します。ラズパイがサポートする公式のOSは「Raspbian」。ラズベリーパイ財団の公式ホームページからダウンロードすることができます。
ちなみに、同じページからダウンロードできる「NOOBS」は、OSのインストーラで、いくつかのOSが収録されています。ラズパイを起動した後にインストールするOSを選択するもので、「Raspbian」も選択できます。その他、「Pidora」「RISC OS」などが選択できますが、いずれも小さく快適に動作するOSです。
今回は、このラズパイ公式OSである「Raspbian」を紹介しましょう。
ホームページ:ラズベリーパイ財団
Raspbianは、ラズパイ用のOSですが、おなじみのDebianベースです。ラズパイのハードウェアに最適化するように作られています。具体的には、Raspbianではハードウェア浮動小数点演算を有効にし、全般に速度を向上させるようにしました。
また、プリインストールされているソフトウェアが多いのも特徴と言えるかもしれません。
プログラミング環境として、Python、Scratch、Java、Mathematicaなどがプリインストールされているので、プログラミング教室の現場では使いやすいでしょう。Minecraftもインストールされています。
特徴的なのはデスクトップ環境です。最新版(2017年07月05日版)を起動すると、デスクトップは以下のような画面となります。(※言語は日本語に変更しています)
このデスクトップは、「PIXEL」と呼ばれているもので、2016年09月23日のリリース版から対応されました。PIXELとは、 「Pi Improved Xwindows Environment, Lightweight」の頭文字を取ったもので、直訳すると「ラズパイ用に改良された軽量なXwindowシステム」といったところでしょうか。
このデスクトップ環境の特徴としては、
今回は、ラズパイ用のOSである「Raspbian」を紹介しました。デスクトップが変わって、以前に比べて使いやすくなった印象を持ちました。依然としてラズパイ需要は伸びていますし、今後、OS含めて改善が進んでいくことでしょう。Raspbian以外の発展も期待したいものです。
それでは、また!
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