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第6回　DevOpsの普及率は50％以上　～DevOpsが求められている理由と、どのように社内に普及させるか～ (南波真之) 2023年11月

皆さん、こんにちは。
南波真之と申します。今回は、DevOps について解説していきます。
皆さんの企業では、DevOps は実践されていますでしょうか。

DevOps とは？

まずは、DevOps がどのようなものかについて説明します。
システム開発において最近多く耳にするようになってきたのがDevOpsです。これは、Development（開発）とOperations（運用）を組み合わせた造語で、「開発担当と運用担当がしっかり連携することで、柔軟かつ迅速にシステム開発を行ない、システムの価値を継続的にあげていくという考え方」です。開発手法というよりは会社としてシステムをどのように扱っていくのかという考え方の要素があるため、少し大きな定義の言葉です。

なぜDevOpsが必要なのかというと、開発チームが開発をした機能について、運用保守チームはそのシステムを安定して運用していくことが求められています。ここのギャップが発生することで対立が生まれていたためです。

このDevOps の利点としては、以下のようなものがあります。

市場投入までの時間短縮
市場と競争に適応
システムの安定性と信頼性を維持
平均復旧時間向上

DevOpsの要素とは？

DevOpsを実現するには、重要視している4つの文化と、いくつかのプロセスについて理解する必要があります。

まず4つの文化とは、以下になります。

互いを尊重する
互いを信頼する
失敗を責めない
非難しない

この文化を重要視することで、開発担当と運用担当が協力してシステム開発と運用を進めていく事ができるようになるというものです。

また、DevOpsにおいて使う手法も紹介します。

継続的インテグレーション（CI：Continuous Integration）
　
- 頻繁かつ継続的に自動化されたビルドやテストを行うことで、これを行うことでコードの不具合を早く発見する事ができるため開発の質を上げることができる
継続的デリバリー（CD：Continuous Delivery）
　
- リリースやデプロイまでを自動化することで、コードの変更があるたびに自動で本番環境へのリリースをすることができる
- 開発者は開発やコードの不具合修正にフォーカスする事ができる
GitLab
　
- ソースコード管理、CI/CD、タスク管理、パイプライン機能などDevOpsを実現するための機能が利用できるツール

DevOpsが今求められている理由

そんなDevOps ですが、今企業に求められている理由としては、企業の生産性向上と開発スピードの向上です。開発担当と運用担当の連携を強化し円滑にすることで、開発スピードが上がることや質が上がることはもちろん、システム価値の継続的な向上も目指していくことができます。システム開発を行う際の考え方として、今の企業には大切な考え方だと思います。