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はじめまして。ゼネットの松永と申します。私の回では駆け出しRubyistの筆者がRubyやRailsにまつわる話題を取り上げていきます。
今回は、去る3/9(土)に群馬県高崎市で行われた地域Ruby会議、「ぐんまRuby会議01」についてのイベントレポートをお送りします。群馬初となる地域Ruby会議のテーマは「puts "Hello, World!"」。講演者の方々がソフトウェア開発に対する世界観や群馬の話を中心に講演されました。
基調講演「Mad Web Programmer」:Yuguiさん
「初めてのRuby」の著者で、Ruby1.9系のリリースマネージャを務められたことでも知られるYuguiさんの講演です。
「世界とは変える対象である」という冒頭から、ご自身の体験をもとにWebが「世界を変える」のにどれだけ寄与してきたか、またそのWebをよりよくしていくのがエンジニアの仕事であるとお話しされました。(*1)
「Webをよりよく、より当たり前のものとしていくには色々なアプリケーションが多産多死していかなければならず、それには人が考える速度でソフトウェアを作らなければならない。そのための手段としてRubyは有力なツールである。」と語られていたのがとても印象的でした。
招待講演1「プログラマー」:須藤さん
株式会社クリアコード代表取締役の須藤功平さんの講演です。
同じことでつまずく人を減らしたい。そうしてつまずくポイントを減らしていくといずれ自分が必要なくなる。それはとてもいい世界であると須藤さんは言います。そのためには問題を回避せず、原因を直すことが大切であるとお話しされました。
また、問題を根本から解決するにはソースコードが必要で、それが自由に入手できるフリーソフトウェアがいい。そのためフリーソフトウェアプログラマーとして趣味も仕事もやっていきたいと締めくくられました。
招待講演2「サラリーマン」:大場さん
大手Web系のプラットフォーム企業でお仕事をされている大場光一郎さんの講演です。 ご自身の2回転職なされた経歴をなぞりながら、それぞれの会社でのソフトウェアに対する出会いや経験、それを通したソフトウェアに対する世界観をお話しされました。
冒頭では最初に勤められた企業での「トリオプログラミング(*2)」で会場を笑いに包みながら、後半は「伸びている領域ではさまざまなバズワードが生まれる。その中で何を選ぶかが重要である」と締めくくられました。
また、1回目の転職で勤められたSIerでのクラウドサービス開発の経験で、リリース後にチームを解散させられ、リリースしたら終わりだと考えることを「SI脳の恐怖」と語られていたのがとても印象的でした。
群馬枠「群馬の中心で愛を叫んだけもの」
群馬でフリーランスをされている早川さんと寺嶋さんの講演です。
早川さんは「群馬で世界と戦うフリーランス力」というタイトルで、「よく本質を追い求めがちだが、イノベーションが起これば本質も変わる。どうせならイノベーションを起こす方になりたい」とお話しされました。
寺嶋さんは「群馬県民」というタイトルで、現在の群馬の実情を交えながら「プログラマーとして職業の多様化や情報交流の活発化などを促進していきたい」とお話しされました。
その他にもLTや「ゆRuby Beyond」と題したいつものguRuby(*3)勉強会、本会議後の懇親会と、大盛況のイベントとなりました。
実は筆者、こういったRubyのイベントへの参加経験があまりないのですが、緊張しながらもとても楽しい時間を過ごすことができました。
こういったコミュニティベースのイベントがたくさんあるのもRubyのいいところだと思います。興味のある方は是非、お近くのRuby関連イベントに参加してみてください。きっと何かしらの刺激になることでしょう。
それでは、Enjoy Ruby!
*1:実はかなり深い話があったのですが、正確にお伝えする自信がなかったので割愛しています。詳細はYuguiさんのブログ(http://yugui.jp/articles/874)をご覧ください。
*2:2人がプログラミングして1人が仮眠をとる。これを2時間ごとに回すことで24時間プログラミングができるという(なんともブラックな)技法だそうです。
*3:群馬で行われているRuby勉強会の名称。
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