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今回のInst. Tech Viewは、デスクトップ仮想化と関わりが深い「移動ユーザープロファイル」というWindowsの機能についてご説明したいと思います。
まず「ユーザープロファイル」とは、ユーザーごとに持っているWindowsの環境設定です。例えば、デスクトップやマイドキュメントに置かれたファイルや、壁紙として使用している画像ファイル名、細かいところではマウスが左利き用か、右利き用かといった情報を持っています。1台のWindowsPCに、異なるユーザーでログインすると、デスクトップ上のファイルや壁紙が変わるのは、ユーザーごとに別の場所に格納されているからです。WindowsPCのCドライブ直下に、Windows Vista以降であれば「ユーザー」(Windows XPであれば「Documents and Settings」)フォルダーがありますが、その中にユーザープロファイルが格納されています。「ユーザー」フォルダー配下には各ユーザー名のフォルダーがあり、ユーザーごとに分けて格納されていることが確認できます。さらに中を見ると「デスクトップ」「マイドキュメント」「お気に入り」といったおなじみの名前のフォルダーが確認できます。
通常、ユーザープロファイルは他のPCには持ち越せませんが、それを可能にするのが「移動ユーザープロファイル」です。「移動ユーザープロファイル」は、ユーザープロファイルをサーバー上の共有フォルダーに格納します。ユーザーがログオフする際にユーザープロファイルが共有フォルダーにアップロードされ、ログオンする際にダウンロードするというイメージです。従って、ユーザーがログオンするPCが変わっても、同じユーザープロファイルをダウンロードし、同じ環境で作業することができます。
移動ユーザープロファイルの詳細につきましては、以下のWebサイト等をご参照ください。
(参考)Microsoft Windows Serverライブラリ:
移動ユーザープロファイルを作成する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc784515
デスクトップ仮想化を行う際は、ログオンするデスクトップを冗長化することがあります。例えば、Citrix XenApp 6.5の共有デスクトップを使用する場合は、ワーカーグループというサーバー複数台のグループを作成し、その中のいずれかのサーバーのデスクトップにログオンすることになります。Citrix XenDesktop 5.0の仮想デスクトップを使用する場合でも、仮想マシン複数台のプールを構成し、いずれかのデスクトップにログオンするよう構成することがあります。ログオンするデスクトップが変わる度に、ユーザープロファイルが初期状態に戻ることを避けるには移動ユーザープロファイルの構成が必要となります。
結果として、Citrix XenApp / XenDesktopを導入する際には多くの場合、移動ユーザープロファイルを使用します。
しかしながら、移動ユーザープロファイル環境ならではの問題が発生することもあります。
次回のInst. Tech Viewでは、引き続き移動ユーザープロファイルをテーマとし、主なトラブル事例などをご紹介する予定です。
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