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今回のInst. Tech Viewは、最近注目を集めている「次世代ファイアウォール」についての話題です。
近年、企業においても「Facebook」や「Skype」、「YouTube」といったアプリケーションを利用する例が増えていますが、こうしたアプリケーション利用の拡大に伴い、アプリケーションを介したサイバー攻撃や情報漏えいの危険性がますます高まっています。
こうした脅威に対応するため、多くの企業はインターネットと社内LANの境界にファイアウォールを配置していますが、残念ながら従来のファイアウォールでは新しいタイプの脅威を防御するのが難しくなっています。
理由は従来型ファイアウォールのアーキテクチャにあります。従来型ファイアウォールは、パケットのヘッダ情報(送信元/宛先IPアドレスとポート番号)を検査して、そのパケットを許可するかどうかを判断します。
一般的に各アプリケーションが使用するポート番号は決まっている(E-mailの送信=25番ポート、Webアクセス=80/443番ポートなど)ため、特定ポートをファイアウォールでブロックすれば、該当アプリケーションがブロックされます。
ところが、最近よく利用されているアプリケーションの多くは、ファイアウォールによるブロックを回避するため、他のアプリケーションが使用しているポート番号を利用したり(多くのアプリケーションは80/443番ポートを利用)、動的にポート番号を変化させたりします。
データを暗号化することで、ファイアウォールをすり抜けようとするアプリケーションもあります。このため、従来型ファイアウォールでは、これらのアプリケーションを識別・制御することができません。
この問題を解決するのが、「次世代ファイアウォール」です。
次世代ファイアウォールは、新しいタイプのアプリケーションを識別・制御し、様々な脅威から企業ネットワークを守ります。
例えば、パロアルトネットワークス社が提供する次世代ファイアウォール「PAシリーズ」は、「App-ID」と呼ばれる技術により、ポート番号や暗号化の有無に関わらずアプリケーションを識別します。
App-IDによるアプリケーション識別の流れは、以下のようになります。
残念ながら従来のセキュリティソリューションでは、新しいタイプの脅威に対応することができません。新たなセキュリティソリューションの選択肢の一つとして、次世代ファイアウォールの検討をお勧めします。
CTC教育サービスでは、次世代ファイアウォールを体系的に学習するためのトレーニングとして、パロアルトネットワークス社認定コースを開催しております。今回取り上げたアプリケーション識別技術だけでなく、様々な機能を体験できるコースとなっておりますので、ぜひご検討ください。
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