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第6回 IDLEのエディタ機能ってなんぞ? (菱沼佑香) 2020年3月

こんにちは、吉政創成 アシスタントの菱沼です。
今回も「いちばんやさしいPython入門教室(大澤 文孝氏著)」を片手に勉強していきます。

前回はPythonのエラーメッセージについてまとめてみました。今回からテキストのChapter3「Pythonでプログラムを書くときのルール」に入っていこうと思います。
これまでIDLEのインタラクティブモードを利用してカレンダーや計算で遊んできましたが、この章からは具体的なプログラミングに近づくことになるため、ここからはIDLEの「エディタ機能」が使われることになります。
今回はインタラクティブモードとエディタの違いをまとめつつ、最後にPythonicをご紹介したいと思います。

プログラムを書くときはエディタで

インタラクティブモードを使っているとき、入力後、すぐに結果が表示されるので素人目には楽しかったのですが、これからプログラムを書こう!となったときに毎行何かが実行されるのは鬱陶しくなりそうな気がします。実際はどうかというと。

-----引用-----
テキストファイルとしてPythonの命令を書く方法は、基本的にはChapter2で説明したインタラクティブモードと同様です。しかし、1点大きな違いがあります。それは「結果が自動的に画面に表示されない」という点です。(中略)
「結果を画面に表示する」という機能は、インタラクティブモード特有のものだからです。
----------------

と書かれているように、エディタ機能で書いている間は表示されません。そして、エディタ機能を使えば複数の命令が書かれた「プログラムファイル」を作ることができます。

実際に試してみるため、ちょうどよく本書で各章ごとに用意されているサンプルコード(忘れかけてた親切設計)があるので、IDLEで開いてみました。
(Pythonのプログラムファイルの拡張子は「.py」です。)

fig01

サンプルに書かれていたのは、“3つの計算をして、その結果を表示しなさい”という命令です。
上図の通りに並べると、インタラクティブモードでは結果が式の後に表示されますが、プログラムファイルでは式が並んでいるだけです。

では、プログラムファイルを実行するとどうなるのか。実行方法はRunからRun Moduleを選択するか、F5を押すかの2つです。結果は下図のとおり。

fig02

“example03-02-01.pyっていうファイルを実行したら、「3」「7」「9」っていう結果になったわよ“と書かれております。計算ありがとうございます。

プログラムファイルの結果を表示させるには関数が必要

ちなみに、インタラクティブモードの時には「1+2」でも結果は表示されていたはずですが、ここにきて「print」という文字が出てきました。この方はどちら様?

-----引用-----
画面に結果を表示したいのであれば、表示するための命令を書かなければなりません。
Pythonで、画面に何かを表示したいときは「print」という命令を使います。「1+2の結果を表示したい」のなら、以下のように記述します。
print(1+2)
----------------

なるほど。ちょっと試してみよう。ということで、print無しバージョンで「プログラムファイル」を作って実行。

fig03

あ。本当に出てこない。ちなみに、この時は保存した直後に走らせているので、こういった形で結果が確認できましたが、デスクトップにおいたファイルから実行した時には黒い画面(コマンドプロンプト)が一瞬出ただけでした。一瞬すぎて見逃すレベル。なんでだと思って調べたら、「input()」という文字を追加してあげる必要があると。追加したら、こんな感じで画面も消えずにきちんと表示されるようになりました。

fig04

あと、文字列を表示させたいときにも「print」が必要なようです。
「print関数」については、この章でまだ解説が続いていたので次回以降で取り上げたいなと考えています。

IDLEのより詳しい使い方についてはこちらのサイトも参考にしました。
IDLE|Python公式サイト
PythonのIDLEの使い方の基本|GAMMASOFT
IDLEのモジュールに関するちょっと便利な機能|GAMMASOFT

IDLEのメニュー項目の説明や、便利な機能も書かれていましたので、ぜひ。便利機能はいつかくるかもしれないいつかに役立てたい。

Pythonを書くときに必要な考え方「Pythonic」

ところで、Pythonエンジニアの間で造られた言葉で、「Pythonic」というプログラミングフィロソフィーがあるのだそうです。私がこちらを書くきっかけとなったPython3エンジニア認定基礎試験の試験問題は、このPythonicを基本的な考えとして作られています。Pythonらしさは今の私にはまだまだわかりませんが、勉強しながら忘れずに理解していきたいと思います。

wiki英語引用)
A common neologism in the Python community is pythonic, which can have a wide range of meanings related to program style.
To say that code is pythonic is to say that it uses Python idioms well, that it is natural or shows fluency in the language, that it conforms with Python’s minimalist philosophy and emphasis on readability.
In contrast, code that is difficult to understand or reads like a rough transcription from another programming language is called unpythonic.

こちらのサイトで翻訳されていました。
Pythonにまつわるアイデア:Pythonic その1|Life with Python

では今回はこちらで終了です。また次回もどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

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