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第23回 エンジニアと学び(3) セミナー参加報告書の書き方 (濱田康貴) 2019年10月

みなさんこんにちは。全国各地でセミナーや勉強会が毎日のように開催されています。業務や趣味でこれら勉強会に参加される方もいらっしゃるかと思いますが、せっかく学んだ知識ですから、是非業務に活かしてみてはいかがでしょうか。
今回は、業務として参加したセミナーや勉強会の報告書をどのように書けばよいかについて、取り上げてみたいと思います。

セミナー参加報告書、まずは「自分のため」に書こう

業務命令としてセミナーや勉強会に参加した場合、大抵は会社から参加報告書の提出を求められます。報告書の様式は各社で異なると思いますが、概ね

  1. 参加日時
  2. セミナー・勉強会名
  3. 開催場所
  4. 講師の氏名
  5. 内容
  6. 感想・考察

になるでしょう。会社によってはこうした報告書をあまり読まないために形式的な報告書になりがちですが、自身の知識を棚卸しするためにも、真面目に書いて損はありません。実は、学んだ知識は自身の中で記憶するだけでなく、自身の言葉でアウトプットすることにより、記憶が定着し、思考が整理され、まさに自身の血肉となるのです。
こうした知識を整理する機会を最初から会社が与えてくれているのですから、これをチャンスとし、有用な参加報告書を書くことで、自身のスキルアップに繋げましょう。まずは読み手の前に自身のために参加報告書を書きはじめるのです。では、どうしたら有用な参加報告書になるでしょう。


読み手は参加報告書のどこに注目しているか

参加報告書をきちんと読んで評価する上司や会社は、参加報告書の「感想・考察」に一番注目します。その他の欄は正確なことが書いてあり過度な情報が盛り込まれていなければそれで構いません。
逆に、あまり上手ではない参加報告書は「内容」と「感想・考察」の建て付けが曖昧なために読みにくくなってしまいます。実はこれ、手を抜いて書く参加報告書よりも、一生懸命書いた報告書ほど「内容」と「感想・考察」の境界が曖昧になりがちですので、本当に気をつけてください。せっかく熱心に書いたのに評価が下がってしまっては非常にもったいないですので。
あくまで内容の報告は、アジェンダレベルにとどめておいて差し支えないでしょう。そこに何か付け足すとしたら、「その場にいないと聞けなかったトピック」を書き加える程度にしましょう。
続いて感想・考察の書き方ですが、自身の業務やスキルセットに直接関係することについては素直な感想や業務への活かし方について書きやすいかと思います。もし、自身の業務やスキルセットとマッチしていなくても、新たな発見があればそれを参加報告書に書きましょう。
もし「すでに知っている内容で退屈だった」という感想であれば、会社に忖度することなく、「次回はもう少しハイレベルな内容にして欲しい」と書きましょう。どのセミナーに参加しても「非常に有用だった」という感想だけで、自身の業務やスキルセットとマッチしているかのフィードバックがなければ、ご自身にとってもつまらないだけでなく、会社としても従業員に正しい投資ができるチャンスを無駄にしてしまうことになってしまいます。


今回のまとめ

業務として参加するセミナーや勉強会は、参加者がどれだけ学びを持ち帰って会社にフィードバックしてくれるのかを期待されています。しかし、最初から「こういうフィードバックをしたい」と意気込まず、最初は自身のため、次にそのセミナーに参加できなかった人を想像して参加報告書を書くとよいでしょう。そして

  • まずは自身のために、自身の言葉で正しく咀嚼して書く
  • 「内容」の報告と「感想・考察」の境界を曖昧にせず整理して書く
  • すでに知っている内容だった場合、次回はもう少しハイレベルなものにしてほしいと書く

の3点を心がけることで、ご自身にとっても会社にとってもそのセミナーが有用なものになります。

 


 

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