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みなさんこんにちは。これからエンジニアとして就職される方は期待と不安が入り混じっているかと思います。前回に引き続き、1日も早く職場に馴染むためのベストプラクティスをお伝えしたいと思います。
「過去は変えられない。未来は変えられる。」この言葉は、私の前職の代表が口癖のように言っていたことを記憶しています。大抵は何か失敗した社員にフィードバックをした後の締めにこの言葉が出てきた、という印象です。
どんなにベテランの社員でも、何かしら失敗することはあります。そして、時間は不可逆です。失敗そのものを「なかったこと」にすることはできませんが、リカバリーをすることはできます。しかしこれには条件があります。
本番サーバーでも検証サーバーでも、何かしらの作業をする、ということは何かしらのファイルを書き換える、ということです。ということは、失敗に備えるために作業ファイルを事前事後比較できるよう、バックアップを採ればよいのです。
cp hogehoge.conf hogehoge.conf.backup
このように、cpコマンドでバックアップを採ることでバックアップはできます。しかし、すでに hogehoge.backup ファイルが存在している場合、無警告で上書きされてしまうことがあります。
もし代々採っているバックアップを上書きしてしまった場合、ある時点に戻したい場合、それができなくなってしまいます。つまり、過去を変えてしまうことになるので、未来を変えるということができなくなってしまいます。
cp -i hogehoge.conf hogehoge.conf.backup
このように、 cpコマンドに -i オプションをつけることで、上書き前に警告を表示することができます。もしも「cp: overwrite 'hogehoge.conf.backup'?」という警告が出たら、CtrlキーとCキーを同時に押して、コピーを止めて別のファイル名でバックアップしましょう。
もし何かしらのミスを見つけて、バックアップファイルから元のファイルへ戻したい、といったときは、上記コピーもとファイルとコピー先ファイルを入れ替えてコピーすればよいのです。筆者はこれを「ロールバックする」と呼んでいます。
cp -i hogehoge.conf.backup hogehoge.conf
ただし、他の人が作業していたりしないかを、周囲に声をかけるなどして確認してからロールバックしましょう。
作業ログは、何かあったときに「どこで間違ったのか」の原因をトレースするのに役立ちます。UNIX、Linuxの環境であれば、scriptコマンドを使うことで作業ログを採ることができます。ターミナルソフトのログ機能を使うのも有用です。
また、GUIで作業を行う場合、何かしらの画面遷移があるたびにスクリーンショットを採るとよいでしょう。ただし、作業画面とスクリーンショット採取の画面を行ったり来たりするのは効率的ではありませんし、似たような画面を見続けるので、作業ミスにも繋がりかねません。
そこで、スクリーンショット採取をショートカットキー1つで実行できるソフトを使うことをおすすめします。また、こうしたソフトはマウスカーソルを含めたスクリーンショットを採取し、連番でファイル名を振ってくれるものを選びましょう。
こうすることで、スクリーンショット採取に気を取られることなく、作業証跡を残すことができます。Windows 10 の場合、WindowsキーとPrtScnキー(プリントスクリーンキー)を同時に押すことで、スクリーンショットを自動でファイルに保存してくれますが、連番の振り方が桁数を意識していないので、大量にスクリーンショットを採るときに少し困ります。
図 1 Windows 10 スクリーンショット
筆者がおすすめするのは「IrfanView ( https://www.irfanview.com/ )」です。
図 2 IrfanView公式サイト
海外製のソフトですが、日本語ランゲージファイルも公開されています ( https://www.irfanview.net/languages.htm ) ので、すぐ直感的に使うことができるかと思います。
どんな業務を行うにしても、その業務の難易度がどうあれ、説明責任が必ずともないます。先輩社員や上司、顧客に対して、結果だけでなく過程も説明できるように、
これらを習慣づけましょう。
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