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今回は、モバイル環境からデスクトップ、アプリケーション、データへアクセスするという視点でみた場合に、考えておいていただきたいポイントを、パフォーマンス、利便性の追求、管理という点から解説したいと思います。
デスクトップ仮想化の最も大きな醍醐味は、いつでも、どこでも、必要なアプリケーションやデータにアクセスできることでありビジネススピードや働き方を変えられる点にあります。それらのメリットを存分に得るためには、3G回線やWAN回線を利用したリモートアクセス環境、モバイル環境からでも十分に業務を遂行できるパフォーマンスを確保できる必要があります。3G回線やWAN回線は狭帯域であるだけでなくパケットの遅延に大きな揺らぎもあるなど、決して通信の品質が高い環境とは言えません。こうした環境の中でも十分なパフォーマンスを確保できることがデスクトップ仮想化ソフトウェアで使用される通信プロトコルに求められるのです。デスクトップ仮想化ソフトウェアで使用される通信プロトコルは製品ごとに異なり、各製品の差別化要因となっています。社内LANなどの高品質なネットワーク環境では差が目立ちませんが、モバイル環境などでの利用を想定している場合は特に、実際に利用する通信環境に即した事前検証を行うことを強くおすすめします。
どんなデバイスを利用しようとも、アプリケーション、データにはセキュアにアクセスできる仕組みが実現されることになれば、企業や組織により管理される対象はアプリケーションそのものでありデバイスまで管理することは必ずしも必要ではないという考え方もあります。BYOD (Bring Your Own Device) といったコンセプトがあるように、様々な最先端テクノロジを駆使したデバイスを自由に利用しながら、管理者はデバイスではなくアプリケーション、データへのアクセスをコントロールするという運用管理の方式もも一つの視点としてあります。シトリックスは、こういったモバイル環境のアプリケーションをセキュアに管理していく仕組みを提供しています。詳細は以下を参照ください。
Citrix CloudGateway
http://www.citrix.co.jp/products/cloudgateway/features/mdx.html
次回はデスクトップ仮想化の ROIモデルと初期コストを最小化するためのポイントについて解説します。
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