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第4回 デスクトップ仮想化とモビリティ (小林伸睦) 2012年11月

 今回は、モバイル環境からデスクトップ、アプリケーション、データへアクセスするという視点でみた場合に、考えておいていただきたいポイントを、パフォーマンス、利便性の追求、管理という点から解説したいと思います。

モバイル環境でのパフォーマンス

 デスクトップ仮想化の最も大きな醍醐味は、いつでも、どこでも、必要なアプリケーションやデータにアクセスできることでありビジネススピードや働き方を変えられる点にあります。それらのメリットを存分に得るためには、3G回線やWAN回線を利用したリモートアクセス環境、モバイル環境からでも十分に業務を遂行できるパフォーマンスを確保できる必要があります。3G回線やWAN回線は狭帯域であるだけでなくパケットの遅延に大きな揺らぎもあるなど、決して通信の品質が高い環境とは言えません。こうした環境の中でも十分なパフォーマンスを確保できることがデスクトップ仮想化ソフトウェアで使用される通信プロトコルに求められるのです。デスクトップ仮想化ソフトウェアで使用される通信プロトコルは製品ごとに異なり、各製品の差別化要因となっています。社内LANなどの高品質なネットワーク環境では差が目立ちませんが、モバイル環境などでの利用を想定している場合は特に、実際に利用する通信環境に即した事前検証を行うことを強くおすすめします。

モバイル環境での利便性の追求
  1. どんなデバイスからでもアクセスできること
     デスクトップ仮想化により、いつでも、どこでも必要なアプリケーション、データにアクセスするうえで、もうひとつ必要となる重要な視点があります。それは、どんなデバイスからでもアクセスできる環境を用意することです。近年のビジネス環境では、ノートPCのみならず、タブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスの利用が注目を集めていますが、これらの端末からデスクトップ仮想化環境にアクセスするためには、それぞれデバイス、それぞれのOSに対応した、アクセスの仕組み(クライアントソフトウェア)が必要となります。セキュアなリモートアクセスを可能とするデスクトップ仮想化ソフトウェアが多種多様なデバイスへ対応することは、在宅勤務をはじめとするワークスタイルの変革やBYOD(Bring Your Own Device:個人端末の業務利用)を実現するうえでも重要なポイントとなります。
     シトリックスは、WindowsやMacOSだけではなく、iOS、Android、Linux、その他、多種多様なデバイスに向けてクライアントソフトウェアであるCitrix Receiverを提供・サポートしています。Citrix Receiverの詳細は下記をご覧ください。

     Citrix Receiver
     http://www.citrix.co.jp/products/receiver/index.html
     
  2. モバイルデバイスに最適化されたインターフェース
     デスクトップ仮想化環境では、タブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスからWindowsのデスクトップやアプリケーションにアクセスすることが可能ですが、はたして従来から利用してきたデスクトップやアプリケーションはモバイルデバイスでのタッチ操作に適しているでしょうか。
     シトリックスのデスクトップ仮想化環境は、Mobility Packと呼ばれる機能により、ユーザーの利用しているデバイスがタブレットやスマートフォンであることを自動認識し、デスクトップの画面レイアウトを独自のモバイルデバイス用のデザインに切り替えたり、指ではタッチしづらいプルダウンメニューを検知して指でタッチしやすい表示に自動変更したり、さらにはテキストボックスにタッチしたらソフトウェアキーボードが自動的にポップアップしたりすることによってユーザーインターフェースをモバイルデバイスに最適化するといったことが可能です。仕事の生産性を最大化するためにはこの視点の持つ意味は大きいと言えるでしょう。
     Mobility Packの詳細については、下記のリンク先をご覧ください。なお、リンク先の情報はXenAppに関するものですが、XenDesktopにおいてもXenDesktop 5.6 fp1からMobility Packに対応しています。

     XenApp Mobility Pack
     http://www.citrix.co.jp/products/xenapp/mobility_pack.html
モバイルデバイスにおけるデスクトップ、アプリケーションの管理

 どんなデバイスを利用しようとも、アプリケーション、データにはセキュアにアクセスできる仕組みが実現されることになれば、企業や組織により管理される対象はアプリケーションそのものでありデバイスまで管理することは必ずしも必要ではないという考え方もあります。BYOD (Bring Your Own Device) といったコンセプトがあるように、様々な最先端テクノロジを駆使したデバイスを自由に利用しながら、管理者はデバイスではなくアプリケーション、データへのアクセスをコントロールするという運用管理の方式もも一つの視点としてあります。シトリックスは、こういったモバイル環境のアプリケーションをセキュアに管理していく仕組みを提供しています。詳細は以下を参照ください。

 Citrix CloudGateway
 http://www.citrix.co.jp/products/cloudgateway/features/mdx.html

 次回はデスクトップ仮想化の ROIモデルと初期コストを最小化するためのポイントについて解説します。

 


 

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デスクトップ仮想化ニュース
http://www.desktop2cloud.jp/

「デスクトップ仮想化ニュース」は、デスクトップ仮想化、モビリティに関する最新情報の提供とデータや動画を活用した分かりやすく解説します。
 

クラウド&ネットワーク情報サイト
http://www.cloudandnetwork.jp/

「クラウド&ネットワーク情報サイト」は、クラウドコンピューティングやネットワークに関するさまざまな情報をデータや動画を活用した分かりやすい解説でお届けします。

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